何かと迷惑なエアプを撃退! 「エアプ避け」
「エアプ避け」 とは、主に ゲーム の世界において、情報交換のための 掲示板 やコミュニティへの参加、あるいは イベント や商品販売などの際に エアプ (実際にはプレイをしていない プレイヤー を自称する部外者) を避けるために行われるあれこれの施策や制限のことです。
とくにそのゲームが特定の 属性 (例えば若い女性とか子供とか) に人気がある場合、それらとの出会いや接触を目的にプレイヤーのふりをして近づく人間が現れるため、これを避けたり撃退する目的で行われることがあります。 この場合、出会い厨避け (出会いを目的とする 厨房 を避ける) と呼ばれることもあります。
一方、類似の 概念 に転売屋避けもあります。 こちらも ファン 向けの 限定品 や数量限定の商品、プレイヤー特典などを販売・配布する際、ファンや一般客のふりをしてやってくる 転売屋 による購入を避けるために行われます。
エアプ避けの代表的な方法としては、そのゲームをちゃんとプレイしている証拠を求めるやり方があります。 例えばプレイヤーなら当然知っているゲームに関する知識をクイズの形で答えさせる、何らかの集まりや物販で対象となるゲームがポータブルゲーム機用や ネトゲ なら、プレイ画面をスクショではなくゲーム機やスマホや タブレット といった実機を起動してその場で表示させるなどです。
とはいえ単にプレイ画面を表示させるだけなら直前にゲームの登録をすればできてしまうので、相当期間プレイしていることが分かる状態を示すよう求められることもあります。 例えば プレイヤーアカウント や使っている キャラクター の レベル がいくつ以上とか、入手に手間がかかる特定の アイテム の所持が分かる画面を示すなどです。
「転売ヤー」 問題が深刻化するにつれ、対策は年々厳しく
より厳しい転売屋避けの場合、その場で購入した商品を開封する (自分で使うなら何の問題もないけれど、転売目的の場合は未開封ではなくなるので 転売 が難しくなったり価値が大きく下がる)、パッケージの一部に加工を施す (パッケージの隅を切り取るなど、完品扱いができなくする) などもあります。
ひと昔前までは、これら迷惑な客を排除するためには免許証などの身分証明書 (正当権利者確認書類) の提示などが行われていました。 しかし本格的に頭が迷惑な人とか転売屋は身元を明かすことに躊躇がないため、これらと併用する形で具体的に対象となるゲームなり商品なりに直結する対策も取るようになっています。
これは単に迷惑な客に入店や販売をしたくないという道義的な部分もあれば、そうした迷惑な客に対する対策を取らずに トラブル が生じると、店側の責任も SNS などを通じて厳しく問われるようになった時代的な変化もあります。 結果次々に厳しい施策が採られ、違反者には毅然とした対応が行われることも増えてきています。 何度も違反を繰り返せば強制的な排除や 出禁 はもちろん、偽計業務妨害を含めた法的対応を予告する事業者なども現れています。