同人用語の基礎知識

不明童貞/ シュレディンガーの童貞

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前後不覚、もしくは挿入の感触すら謎…「不明童貞」

 「不明童貞」 とは、女性とセックスをしたかしなかったのか、より端的に云えば 「挿入したのかしなかったのか」 が分からない状態のこと、果たして無事に 童貞 を喪失しているのか、それともまだ童貞のままなのか…それが不明瞭な状態のことです。

 よくあるケースでは、飲み会などで酒を大量に飲んで泥酔し前後不覚となり、目が覚めたらラブホテルで見ず知らずの女性と朝を迎えていた…自分は裸だし女性も裸だけど、その瞬間を覚えていない…なんてケースでしょうか。

 あるいは、相思相愛の彼女と恋愛の末にベッドを共にしたものの、自分も初めて彼女も 処女 で初めてで 「セックスのやり方」 が良く分からず、頑張って彼女のあそこに自分のあれを挿入しようとはするものの、不慣れなために入っているのか入っていないのか下半身の感覚だけでは良く分からない、部屋も暗いし彼女も痛がって腰が引けてしまい 「挿入したのか不明」 といったケースもあります。

まさか挿入の有無を、翌朝口頭で指差で厳重確認するわけにもいかず…

 どちらの場合も女性が 「ええ、確かに挿入してました、ええ、ええ」 とでも答えてくれれば分かるのでしょうが、女性からそのようなことをあけすけに話すケースは稀ですし、男性の方も 「俺のちんこ、入ってたよね?」 などと童貞丸出しの質問をすることもできません。 部屋を明るくしたり挿入部分に照明を当てるなどして目視して 「挿入ヨシ!」 などと指差喚呼で確認もできず、「結局のところ、童貞のままなのか、非童貞 になったのか、わからない」 なんてことになります。

 この場合、挿入している個所 (結合部分) を目で見て観測すれば、瞬時に状況がはっきりします。 入っていれば非童貞、入っていなければ童貞です。 しかし目で見るまでは非童貞と童貞が霧のように重なりあい、非童貞と童貞とが同時に起こっている、共存しているような奇妙な状況 (本来は観測するまでもなく、どちらかに決まっているはずなのに) となります。 物理学の世界の有名なパラドックス 「シュレーディンガーの猫」(量子論に関する思考実験) から転じた、俗にいう 「シュレディンガーの童貞」 と呼ばれる状況です (ただし確率論などとは何の関係もありません)。

 相手が恋人や配偶者でその後も付き合いがあれば、いずれ2度目、3度目のチャンスも訪れ、はっきりと挿入したかどうか分かるセックスもできるのでしょうが、その最初の行為の直後に別れてしまったり、行きずりの女性でそれっきりだったりして、さらにその後 セカンド童貞 状態が続くと、「俺は果たして童貞なのか、そうでないのか…」 などと、ずっと悩んだりするケースもあります。

 若い頃の異性関係、中でも男性にとっての性行為のあれこれは、その後の人格形成にも並々ならぬ大きな影響を与えるものですが、「俺は童貞なのか非童貞なのかわからない」 という中途半端な状態はかなり深刻で、割り切れないで引きずると、後々問題化する場合もあります。 相手があっての話ですし、「一刻も早くどっちかに落ち着け」 とも云えない状況ですが、あまり長期間その状態で過ごすのは、精神衛生上も、あまりよくないかも知れません。

 いや、まぁ、人それぞれではありますが。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2004年9月11日)
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