どどど…童貞ちゃうわ! 本当か嘘か、「非童貞」
「非童貞」 とは、そのまんまですが 童貞 ではない男性のこと、すなわち 「女性とセックスをしたことがある男性」「すでに性体験・肉体関係の体験がある男性」 のことです。
「体験済み」、もしくは広く 「オトナ」 などと呼ぶ場合もありますが、「童貞」 という言葉が侮蔑、蔑称のような扱いをされ頻繁に話題に登る中で、「童貞ではない」 という意味を強く持つ言い回しとして、ネット 上の 掲示板 などではむしろ「非童貞」 などと呼び方の方がポピュラーになっています。 また 「童貞」 をチェリーなどと呼びますが、転じて 「ノンチェリー」 などと呼んだりもします。
言葉としてはそのまんまの意味と使われ方をする 「非童貞」 ですが、単に女性との経験があるというプレーンな意味の他にも、「童貞特有とされる、女性やセックスに対しての極端な理想化や妄想、さらにその裏返しとしての劣等感に基づく男尊女卑的優越感」 をすでに通過、乗り越えた人と云った、ある種独特な意味合いもあります。
微妙に ニュアンス は違うものの、リアル生活が充実しているとの意の リア充 や、頻繁にセックスをしている場合の 「ヤリチン」 などが似たような言葉になりましょうか。 一方直接の対義語には、「非」 をとった 「童貞」 の他、神聖童貞 とか、さらに罵倒する意味で 「無職」 まで付け加えた 誤変換当て字 の 無触童帝 なんて言葉もあります。
様々な 「童貞」 の分類の中で…
ただし 「非童貞」 といっても、何人とエッチしたのか、何回エッチしたのか、誰とエッチしたのか (恋人なのか、相手とは単なる通りすがりみたいな関係だったのか、それともお金で買うような風俗産業の客としてだったのか) によっても、その意味合いは大きく変わります。
現在では 「童貞」 という言葉に ネガティブ な意味やニュアンスが非常に強いので、「愛し合った恋人とベッドを共にする」 というセックスをベスト・最上のものとし、それ以外の 「性体験」 において、その要素に欠ける要素、部分があると、「まだ童貞を完全には卒業してない」「まだ半分は童貞みたいなもんだ」 的な、モラルや精神性に根拠を求めた 「足の引っ張り合い」 のような言葉が次々生まれているのは興味深いです (例えば 素人童貞 など)。
ただし 「童貞」 や 「処女」 には 「初めて」「未経験」「生まれたばかり」 みたいな意味もありますから (船舶が初めて海に出ることを処女航海などと呼びますが、あれと同じです)、性行為以外の行為にも、同じように 「童貞」 などが使われる場合もあり、逆に性行為に言葉が逆流している状況もあります (例えば性器への挿入を含む普通のセックスをしたことはあるけれど、まだ 「フェラチオ」 はしてもらってない場合に、「フェラチオ童貞」 などと呼んだりします)。