「素人童貞」+「鬼畜」…「非道童貞」
「非道童貞」(ひどうどうてい) とは、本来は単純に 非童貞 のキーボード打ち間違いによる誤字表現です。
ただし単に女性経験がある…というだけの意味ではなく、しばしば 素人童貞 (風俗店などでお金を支払って風俗嬢相手の性交渉しかしたことがない) の意味を持ち、さらには 「社会的な立場を利用して男性の魅力ではなく金の力、もしくは力ずくで女性と性交渉をしている」 とか、さらには 「自分はそうした性交渉をしていながら、それを参考にエロマンガなどを描き、純真な 童貞 の 読者 を 騙し て本を買わせて金を巻き上げている」 なんて意味を持つ場合もあります。
また逆に、「エッチな描写をする作家」 が童貞なのか、そうでないのかをことさらに気にする感情を、ちょっと冷ややかに見る言葉でもあります。
掲示板 「2ちゃんねる」 の 「まんが板」 で話題に
言葉の初出としては、2001年に ネット の 掲示板 である 2ちゃんねる の 「漫画@2ch掲示板」(まんが板) に立てられた スレッド、「赤松健含め同人オタク漫画家は非道童貞か?」(2001年5月10日) のスレッドタイトル名 (スレ名) となります。
その後このスレッド内で 「非童貞」 の 打ち間違い消し忘れ (「ひどうてい」 では 「日童貞」 となってしまうので、「非道」+「童貞」 で変換した後、「道」 を消し忘れたもの) による 「非道童貞」 が面白い云いまわしとして評価され、様々な意味が付加されて一部で使われるようになりました。
このスレッドでは、商業誌連載の 「ラブひな」 や 「魔法先生ネギま!」 などの代表作で知られる人気プロ・同人兼業漫画家 (後にプロに転向)、赤松健さんなどの、「美少女 キャラ が登場するちょっとエッチな マンガ、「エロマンガ」 などの売れっ子 作者 が童貞なのか非童貞なのか、もし非童貞ならば、マンガの内容は 妄想 だけで描いているのか…を問うものでした (もし非童貞ならば、ルックス など見た目も大差ない同じ おたく なのに、がっかりするという内容でもあった)。
しかし議論はあらぬ方向へ広がり、一部漫画家の女性関係を探ったり、裏づけのない噂の範囲で 「非道なことをしている」 などと怪しげな情報が書き込まれ、真実はともかく、当時は ネタ として、ちょっとした話題となったスレッドでした。 なお漫画家の赤松健さんが 「非道だ」 という訳では全くありませんので、この解説による誤解が生じないよう念を押しておきます。
ちなみに漫画家の赤松健さんは、その後…
ちなみに当の赤松健さんは、その翌年となる2002年7月に、コスプレ 姿を雑誌などで披露している歌手の赤松佳音さんと 結婚 しています。 また 結婚 直後のテレビ出演の際、「魔法先生ネギま!」 の ヒロイン である 「神楽坂明日菜」 は、彼女がモデルであったと コメント しています。