見ようによってはちょっとエッチ…? 「鼻水」
ありがちな鼻水の描写 (有明いく子) |
「鼻水」 とは、鼻の穴から出てくる液状の粘液、分泌物のことです。
呼吸のために空気 (酸素) を取り入れる鼻腔内に適度な湿度を与え、また病原菌やアレルギー物質 (花粉など) から体を守るため、殺菌したり洗い流すために分泌されます。 「鼻水」 のほか 「鼻汁」 とか、単に 「洟」(はな)、英語では 「Runny Nose」 となります。 花粉アレルギーを持つ花粉症や風邪をひいた時などは、免疫防衛機能が効きすぎて鼻水が止まらない…なんて状態になり、大変厄介なものです。
一般的には鼻水が垂れている状態を人に見られるのは大変な恥とされます。 見た目が 「頭悪そう」 に見えることもありますし、それが鼻水以外の何であれ、体液や老廃物を体から出している状態は不潔・不衛生にも見え他人に不快感を与え、しばしば嘲笑の対象ともなります (この種のものの唯一の例外は 「涙」 あるいはせいぜい 「汗」 くらいでしょう)。
一方で、大の大人が予期せぬ形で鼻水を出してしまう状態 (例えば食事をしていてむせたり、風邪を引いていて咳きこんだり、くしゃみをしたり、あるいは思わず吹き出して笑った時など) を、ある種のユーモラスなハプニングとして見て楽しんだり、美少女や美青年などの鼻水姿のギャップに、妙な性的興奮を覚える人もいたりします。 直接鼻水をどうこうする訳ではありませんが、まるで 「うどん」 のような太い鼻水などがでようものなら、その不恰好さや恥らう姿に、ある種の フェチ を感じる、萌える というわけですね。
美少女や美少年であればあるほど、そのギャップが…
鼻水のタイプは人によって、あるいはその時々の体調や生活 環境 の湿度や浮遊する物質の多寡により様々です。
水道水のように無色透明・サラサラでとめどなく溢れてくるもの (水っ洟) もあれば、黄色味がかって粘度が高く流動性のほとんどないタイプもあります。 さらに分泌された後の環境 (鼻をしきりに触る、やたらと鼻をかむなど) により、気泡が混じって軽く泡立ち白色化する場合もあります。
人間や各種の動物、一部の植物や菌類などが粘液層を作るのは、水を吸い寄せる効果がある糖とたんぱく質が結合した多糖類 ムチン (mucin/ 枝分かれしたような特殊な分子構造をしている物質) が上皮細胞などから分泌され体液や周囲の水分を吸い寄せつなぎとめるからです。 人間で云えば、鼻水を出す鼻、粘膜で覆われた胃、涙を出す目などに含まれています。 こんにちではこの物質の保湿作用に着目し、ドライアイを防いだり胃の粘膜を保護する用途でのサプリメントや薬品なども 開発 されています。
貧しさの記号といえば 「青っパナ」
たんぱく質の 摂取 が不十分な場合、しばしば緑色や黄緑色の鼻水がでるようになり、これは 「青っ洟」 などと呼ばれます。 マンガ などでは、たんぱく質の不足で起こる = 家が貧乏だ、なんて意味の記号として使われる場合もあります。
また鼻水が垂れ流れずに鼻腔部分に留まり、鼻の呼吸で空気によって膨らむことは、「鼻ちょうちん」 と呼びます。 この 「鼻ちょうちん」 は、居眠りしている時の記号のような扱いもされています。 なお乾燥し水分がほとんどない状態となり固形化したものは、「鼻くそ」 と呼びます。
アホの子 あたりですと標準 装備 しているケースも多い 「鼻水」 ですが (アホの記号でもある)、やっぱりそうした 「わかりやすいもの」 よりも、美少女などがうっかり出してしまう方がインパクトがありますね。