同人用語の基礎知識

範囲攻撃

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まとめて敵を一掃… 「範囲攻撃」

 「範囲攻撃」 とは、ゲーム において敵と戦う際、敵単体への攻撃ではなく、複数の敵を含むフィールド (領域) や戦闘画面内の一定範囲に対して行う攻撃 (行為判定) のことです。 こうした攻撃を行える武器や魔法、計略、あるいは キャラユニット などは、範囲武器や範囲魔法、範囲キャラなどと呼びます。

 なお全ての敵に対して効果がある場合は「全体攻撃」 と呼んで区別し、また複数を同時攻撃する場合でも、その上限が決まっている場合 (例えば2つとか3つの敵に当てる) は 「同時攻撃」 と呼んで区別することが多いでしょう。 ただしフィールドや戦闘画面に表示される敵の数はおのずと限られますから、実質的に同じ状態となっている場合もあります。 また全体ではないけれど範囲がより広い攻撃 (フィールドの上にマップ (MAP) の 概念 がある場合) で戦闘画面を挟まないタイプのものは、とくに MAP攻撃と呼ぶこともあります。

 範囲攻撃は一度にたくさんの敵へ ダメージ を与えられる便利すぎる攻撃ですが、他の攻撃方法とゲーム全体でバランスを取る必要から、単体攻撃に比べると1敵当たりの与ダメージ量が少なく 設定 されたり、発動に対して回数制限や使用条件を設けるなど、使いにくさとトレードオフの関係になっている場合もあります。 また敵だけでなく仲間や味方まで巻き込んでダメージを与えてしまう場合や (フレンドリーファイア)、計略などの発動後に状況が変わって味方を襲う場合 (例えば火計といった計略で途中で風向きが変わった場合など) もあります。

使いどころは難しいが、ハマると爽快感のある範囲攻撃

 発動の方法や効果の及ぼし方はゲームによって様々です。 狙い (エイム・ロックオン) をつけた敵に向けて発射して命中するとそこを中心とした円状や球状、あるいは一直線や十字状に効果が及ぶものもあれば、特定の敵を ターゲット にせず場所 (位置) や方向、範囲だけを選んで範囲中の全ての敵に対して効果を発揮するものもあります。 全体攻撃なら、戦闘画面やフィールド内に存在する全ての敵に効果を及ぼします。 ダメージ量も一定のものもあれば、攻撃範囲の中心が最も与ダメージ量が多く、同心円状に外側に向かって徐々に効果が減衰するタイプのものもあります。

 またトラップ (罠) や アイテム などを用いて同様の効果を発揮する攻撃方法もあります。 一般にこうした攻撃は 置き攻撃 (偏差攻撃) と呼ばれますが、中には毒や火傷といった 状態異常モンスター や敵キャラに与え、合わせて スリップダメージ (少しずつ HP が減っていく状態) も加えるようなパターンもあります。

不快な人に対する揶揄表現として

 これが転じて日常会話においても、常に全方位に向けて不快を振りまくような人、不潔で悪臭がするような人を 「範囲攻撃」「全体攻撃」 と呼んで揶揄することもあります。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2012年4月10日)
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