録画してます…記録してます… 「●REC」
「●REC」(REC/ レック) とは、音声や動画が録音・録画できる機材で機材や機材の画面中に表示される 「録画中です」 との表示のことです。 英語の 「Recording」(レコーディング) の略で、録音・録画とか単に記録といった意味で使われます。 テープレコーダーの録音表示とか ビデオデッキ などの録画表示、1980年代末から普及したビデオカメラ (カムコーダ)、2000年前後からの動画撮影もできる携帯電話やデジカメ、2010年あたりからはスマートフォンの録画機能などでもおなじみの表示でしょう。
転じて 掲示板 や SNS、ネトゲ で他の プレイヤー と チャット している時に、レス を返している相手に対して 「録画・記録しています」、あるいは 「盗撮 します」「監視しています」 といった意味の露悪的な ネタ として使ったりもします。 監視を意味する 顔文字 の 「<●><●>」 や、スチルカメラのシャッター音 (カシャカシャとか) と併用されることもあります。
ありがちな使いどころとしては、「お風呂に入ってくる」「トイレ行ってくる」 などの 投稿 やレス、リプライ にネタとして返したり、何らかの生理現象に基づく、一般に隠すべき恥ずかしい行為を行う相手に使うケースが多いでしょう。
創作物やエッチな作品における 「撮影行為」
一方、マンガ や アニメ といった創作物の世界でも、キャラ の恥ずかしい姿を撮影しているといった シチュエーション の演出や描写で、この 「●REC」 が使われることがあります。 こうした表現は エロ・健全 問わずあり、作内撮影 などと呼ばれます。
健全系作品でもっともよく知られるのは 「カードキャプターさくら」(1996年) に登場し、ビデオカメラがトレードマークの大道寺知世あたりでしょうが、被写体 (主人公 の木之本桜) に対する強い執着を感じさせ、作内撮影の新境地を開いた感があります。 この当時、アナログ式の携帯電話は一般層にも徐々に広がっていましたが、まだカメラ機能がついたものはなく (カメラ付き携帯は2000年から)、エッチな撮影といえばビデオが中心だった時代です。
なお 「●REC」 という表現自体は、とくに頭に黒丸印 (●) をつけたものはビデオカメラが普及してすぐくらいには登場したと記憶していますが、それ以前にもスポーツものや芸能物の作品などでテレビ中継や撮影の描写として見られるものでした。 ただしこれらはプライベートな撮影というわけではないので意味合いはかなり違いますが、作中人物を被写体として撮影したライブビュー画面を外から見るという構図は同じです。