突撃・突入・突破…独特なネットでの突の扱い 「凸」
「凸」(とつ・でこ) とは、文字の形の通り、中央部分が張り出た形、突起をあらわす言葉です。 対義語は 「凹」(おう・ぼこ) で、こちらは中央部分が引っ込んでいる形、くぼみをあらわします。 「突」 の代わりに用いられ、凸面 (突面) や凸起 (突起) として表現することもあります。 よく見かけるものでは、印刷 の版式 (凸版、凹版) がおなじみでしょう。
一方 ネット の世界では、突起というよりは突撃や突入を一文字であらわす略語や 誤変換当て字 のような使われ方をします。 例えば 炎上 や ネットの祭り が起こった際に、関係者などに メール を送り付けることを 「メル凸」(メール突撃)、電話なら 「電凸」、FAX なら 「FAX凸」、直接相手に会いに行ったり 現場 へ訪れることを 「リア凸」(リアルな突撃)、ちんこ写真を送り付けることを 「チン凸」 と表現します。
ゲームで同一カードを重ねることを指すことも
一方、ゲーム で同じ キャラ の同一のカードや アイテム などを重ね合わせて合成することを 「限凸 (限界突破)」 と呼んだりします。 これは同一のカードを重ねることで レベル や パラメータ (能力値) の上限を突破して引き上げることができるケースが多いためで、そのまま 「凸る」 と呼ぶこともあります。 一般的に重ねる回数には制限がありますが、その制限いっぱいに重ねて合成した場合は、限凸を完全にした、完了したとの意味で 「完凸」 となります。
なお形が形ですから、性行為の比喩として用いることもあります。 この場合、凸は男性器、凹は女性器となりますが、単純に♂♀マークの代わりに男女の性をあらわすこともあります。