問答無用で会話を打ち切る 「うんうん それもまたアイカツだね」
「うんうん それもまたアイカツだね」 とは、ネット の 書き込み などにおいては、相手の話をきちんと聞いて内容をくみ取り肯定しているように見せながら、実際はまるで無視して自分勝手な意見や感想、思い込みを一方的に押し付けるような 煽り の シチュエーション で使われる言葉です。 とりあえず相手が何を言っていようが (書き込んでいようが)、「うんうんそれもまたアイカツだね!」 と返せば会話を打ち切ることができてしまいます。
元ネタ は文言中に 「アイカツ」 とあるように、バンダイがリリースしたデータカードダスゲーム 「アイカツ!」 を原作・原案とし、アイドルを目指す少女たちの姿を描いた アニメ 「アイカツ!」(2012年10月8日〜) の第二部 (2013年10月3日〜2014年9月25日) 作中セリフからとなります。 登場エピソードは第63話 「紅白アイカツ合戦!」 です。
大御所演歌歌手 西島サブ子 への挨拶に向かう中で
作中で、今年最後のビッグイベントである第64回 紅白アイカツ合戦! に出演するため、現場 に訪れたスターライト学園の星宮いちご、霧矢あおい、紫吹蘭 (ユニット 「ソレイユ」)。 憧れの イベント会場 の 雰囲気 にテンションを上げながら、他アイドルとの交流、本番前の 司会者 への挨拶、スタッフとの個別の番組コーナーの進行打合せなどをいったん別れてそれぞれ済ませます。 その後合流すると、3人は同番組のスペシャルゲストとなる大御所芸能人を出迎えようと慌てるスタッフらを目撃します。
いちごが 「スペシャルゲスト?」 と尋ねると、あおいは 「今年も大御所がスペシャルゲストなんだ、ご挨拶に行こう」 と提案、スタッフが向かった通路を3人で走り出します。 走りながら いちごが 「大御所って誰?」 と再び尋ねると、あおいは 「今年は演歌の世界のすごい人だよ」 と答えます。 それを聞いた蘭は、「へー芸能界の先輩の仕事を近くで見られたら、きっと勉強になるな」 と返答、これに いちご が返したのが 「うんうん それもまたアイカツだね」 なのでした。
基本的にアイカツ!の世界では、ありとあらゆることがアイドルの活動だと前向きに捉えられるので、この いちごのセリフも流れからして取り立てておかしなものでもないのですが、掲示板 や SNS などでは、セリフ字幕つきの当該シーンのキャプチャー 画像 が前述したような煽りの ニュアンス でも多用され、ある種の ネットスラング として使われるようになっています。
なお作品中に登場する大御所演歌歌手は西島サブ子で、3人が挨拶の後にサブ子のパフォーマンスに必要な巨大エンカツカードの運搬をスタッフと力を合わせて手伝うなど いちごたちの頑張りを認め、さらには世界的トップアイドルである神崎美月が認めたアイドルたちということでもこの3人を高く評価。 会場で美月と再会した いちごらの会話を盗み聞きしドリームアカデミーの秘密をスキャンダルとして発表しようとする芸能レポーター Mr.S を一喝し企てを諦めさせるなど、3人のアイドル達を見守る善き大人として描かれています。
ちなみにサブ子という名前から、演歌の大御所 北島三郎さんをイメージさせる キャラ ですが、見た目はやや天童よしみさん風、パフォーマンス自体は ラスボス 小林幸子さんチックなものでした。
スルーっぷりで使われるネットスラングは他にも…
なお別作品となりますが、ネット上で似たような使われ方をするセリフに、「そうなんだ、じゃあ私生徒会行くね」 といったフレーズもあります。