同人用語の基礎知識

余部

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発注数よりちょっと多めに本が届く… 「余部」

 「余部」(よぶ) とは、印刷屋さん に発注した 同人誌部数 (発注・予定部数/ 冊数) を超えた数の本のことです。 余分な本、あまった部という意味になります。 例えば 100部 (100冊) の発注をかけて 105部が届いた場合、5部が余部という扱いとなります。 当然ですがその分の料金は発生せず、支払いは発注した 100部分のみとなります。

 なぜ余部が生じるのかと云えば、印刷 や製本の方法や部数にもよりますが、オフセット印刷 などの場合は試し刷りの必要性や印刷機材の状態や都合などで工程上必ず余分な印刷が生じるからです。 また印刷ミスや製本ミス (落丁乱丁)、汚損などによる不良品が生じることもあるため、予備として発注を受けた数より多めに製本をして、そのまま送るのですね。

 なお1部ずつ出力して作る オンデマンド印刷 の場合は、工程上余部が出ることはありませんが、万が一の不良品対策のために若干数の余部を出すところが多いかもしれません。 また極端に凝って製本の費用が高額となった本 (例えば特殊紙を使ったハードカバーで 箔押し・天金・三方金といったお金のかかる加工や装丁がされた超高級本など) では、また扱いが変わることがあります。

余部の数はその時々で変化

 発注数より多い部数が届くと、余分な本は 「おまけ」 のような感じがして嬉しいものです。 何冊くらいの余部が生じるかは状況によりますが、発注数とは関係なく、5冊から10冊程度が多いでしょうか。 あくまで予備なので数は決まっていませんし、状況によってはそれ以上の部数となることもあります。

 発注数 1,000部を大きく超えるような 大手サークル ならともかく、50部、100部といった発注で10冊とかもらえると実質的に1割引2割引きみたいなもので、かなりお得感があります。 逆に売れないと在庫となり、それはそれで切ない部分もあったりしますけれど。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2000年6月20日/ 項目を分割しました)
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