同人用語の基礎知識

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用途が多彩で素材名としてもおなじみの 「アクリル」

 「アクリル」 とはプラスチック (合成樹脂) の一種で、プラスチック同様に可塑性 (弾力があるものの、何らかの力によって限界を超える変形を加えるとそれが残るもの) があり、比較的低い熱によって様々に変形加工が行える素材の一種です。

 一般に使われるプラスチック類に比べ透明性に優れ、また耐久性も高いため、板や棒、球、立方体などに加工されて装飾品やインテリア小物、オブジェ、商業用ディスプレイ部材や看板、チャンネル文字看板 (厚みのある文字を組み合わせた看板、透過光で光ったりもする)などにもよく使われます。 同様に透明性や耐久性が高いガラスに比べると軽量で加工も容易であり、種類はいくつかありますが、アクリルガラス (PMMA) と呼ばれるものはガラスに近い性質を持ち、高い高級感から人気があります。

 また合成繊維としても用いられ、ウールに近い風合いや肌触りを持ちながら強度や水耐性、光沢も備えることからナイロンや毛などと混紡した形でセーターや肌着、あるいはフェイクファー (エコファー) やパイルなどにも良く使われます。

アクキー、アクスタなど、キャラグッズの定番素材として

 おたく腐女子 の世界では、アクリルを使った グッズアクセサリーキャラクター のディスプレイなどとしておなじみの素材でしょう。 例えばアクリル製のキーホルダーはアクキー、キャラの 立ち絵 などがあしらわれたアクリルスタンドはアクスタなどと呼ばれ、比較的安価で販売されていることもあり、とくに人気のあるグッズとなっています。

 とりわけスタンド系の商品は、一昔前まではキャラPOPとかミニPOP、キャラスタンリーなどと呼ばれ、表面加工がされた紙製のものなどがポピュラーでしたが、これらは部屋に飾ると汚れたり変色するなど、耐久性というか耐汚染性に難がありました。 アクスタの場合は汚れても水拭きしたり洗うことができますし、透明感のある素材で高級感もあります。 ある程度の強度もあるので、持ち歩いて何らかの写真撮影の際にカメラの前にかざして写り込ませるなど、様々な楽しみ方ができます (とはいえしょせんはプラスチックなので、細かい傷が気になる場合は気をつけましょう)。

 2000年代に入り 聖地巡礼 と呼ばれる アニメマンガ などの舞台となった場所へ訪れる旅が一般化したり、手軽に持ち歩けるデジカメやスマートフォンの普及、撮影した写真を気軽に アップ して シェア できる SNS の普及などもあり、旅行写真の際の画面の彩として最適なアクスタは、ぬいぐるみ (ぬい) と並び旅のお供として重宝されるようになっています。

 なお 同人 用として一般からの制作を請け負う 印刷屋さん や徽章店などもありますが、版権ものファンアート といった 二次創作 の場合、同人誌 は良くてもグッズの制作や 頒布 はダメといったケースが多いので、元作品の二次創作ガイドラインなどがある場合は、ちゃんと確認するようにしましょう。 もちろん自分で創作した オリキャラ なら、何の問題もありません。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2010年3月10日)
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