有益なページを収集・専門知識でフォロー 「ブクマカ」
「ブクマカ」 あるいは 「ブックマーカー」 とは、主に オンライン の ソーシャルブックマークサービス を利用している人のことです。 文字通り 「ブックマークする人」 という意味になります。
コンピュータや ネット の世界における ブックマーク とは、ネットで公開されている ウェブサイト や個別の記事、エントリーなどを、いつでも再閲覧できるよう集めて整理することですが、自分のパソコンやブラウザに保存するローカルなものと、オンライン上で他者との 共有 を前提に公開で行う ソーシャルブックマーク があります。 ブクマカは主に後者の利用者を指し、「delicious」(デリーシャス) や 「はてなブックマーク」 などのユーザーに対して使われます。
趣味や興味・関心が近いブクマカがいると、ネットはもっと楽しく便利に
一般的にソーシャルブックマークサービスは、利用者同士が フォロー機能 を通じてつながる SNS の機能がありますから、広大なネットの中から有益な情報をいち早く見つけて共有してくれる優れたブクマカには、多数の フォロワー や ファン がつく場合もあります。
一方、他人がブックマークした情報に後追いでブックマーク登録をして、様々な コメント (ブコメ (ブックマークコメント) を書き込むことがもっぱらの利用者もいます。 この場合、いち早く情報を探して共有したわけではありませんが、ブックマークページにブックマーク元の話題に関する追加情報を書き込んだり、専門性を活かした批評をつけるなどして、情報をより深く知るための道案内をしてくれる場合もあります。
大きな存在感を持つ 「はてなブックマーク」 とその利用者
ソーシャルブックマークサービスは様々なものがありますが、日本においては 「はてなブックマーク」(はてブ) の存在感が長期にわたって突出しており、一般にブクマカと云えば、「はてブの利用者」 を指すことが多いようです。 この場合、とくに 「はてな民」 や 「はてなー」「はてブ民」、あるいは ブログ である 「はてなブログ」 なども含めて周辺の人たち全体を 「はてな村の住人」 との意味で 「はてな村民」「はてブ村民」(単なる利用者という意味以外にも、利用者自身による 自虐的 な ニュアンス もある) と呼ぶ場合もあります。
他には、活発な活動を行うはてブ民に比較的リベラル・革新系な人たちが多くいるとの認識がされがちなことから、それと反対の立場の利用者や、外部の 2ちゃんねる や ツイッター といったその他サービスの利用者らによる揶揄表現として 「はてサ」(はてなサヨク) との云い方もあります。
一口に 「はてな」 と云っても利用者は様々ですが、いわゆるネット論客の他、プログラマやシステム管理者といった IT系エンジニアの利用がサービス開始初期から多く見受けられ、共有される情報もそうした ジャンル のものが他サービスに比べ相対的に多く、また充実しているようです。
とくに初期ユーザーにその後そのジャンルで第一人者として 認知 されるような著名人や名だたる IT企業や著名なプロダクトで活躍する人物なども多く、はてなのその他のサービス、例えば 「はてなブログ」 や匿名で利用できる 「はてな匿名ダイアリー」(増田) などと共に、単にブックマークサービスとしてネットから有用な情報を集めるだけでなく、はてなやはてブが最初の情報発信地として機能することも多くなっています。