自分で自分のサイトをブックマーク 「セルクマ」
「セルクマ」(セルフブックマーク) とは、ネット上 で他の人と ブックマーク(Bookmark) の 共有 ができる ソーシャルブックマークサービス において、自分の ウェブサイト (ホームページ) や ブログ、それぞれの個別の記事、エントリーなどを自分自身でブックマークすることです。
セルクマは大きく分けて2種類あります。 1つは自分のサイトや記事であるのを ブコメ (ブックマークコメント) で明言した上でのブクマや、サービス同士の アカウント の連携を伴うなどして 「セルクマであること」 が一目瞭然な状態のパターンです。 2つ目はアクセスアップなどを主な目的として、善意の第三者のふりをして 自作自演 で隠れてセルクマを行うような、ある種の不正行為のようなパターンです。
自分のサイトや記事であることを示す場合は、タグでセルクマを 設定 したり、ブコメに 「書きました」 などと 書き込み を行ったり 公式 のアカウントを作成してそこで行ったりします。 逆に自作自演の場合は コメント をつけないケースも多く、そうした 「無言ブクマ」 の存在の有無や不自然なブクマのタイミングから (例えば記事が アップ された直後にブクマなど)、それと発覚したり強く疑われる場合もあります。
人によって使い方は様々なれど、冷ややかに見られがちな 「セルクマ」
一般的に ソーシャルブックマーク は、ネットの中から有益だったり面白かったりする情報を見つけて紹介するような使い方が多いこともあり、自分のサイトや記事をブクマするのは自意識過剰に見えたり宣伝くささが感じられ、やや敬遠される 雰囲気 もあります。 セルクマばかりする使い方もどうかとは思いますが、とはいえせっかく頑張ってサイトや記事を作ったのなら、なるべく多くの人に見てもらいたいと思うのも人情なので、情報発信の方法として適度なセルクマを好意的に見ている人もいます。
とくに日本最大のソーシャルブックマークサービスである 「はてなブックマーク」(はてブ) の場合、規約でセルクマを禁止してはおらず、また同じアカウントで 運営 できるブログ (はてなダイアリーやはてなブログ) などにエントリーをアップした場合は、同じサービス内で 告知 することはある意味当然だとも云え、あまり拒否反応はないかもしれません。 2015年6月からは 「世界から未読をなくす」 を コンセプト に、著名ウェブサービスによる 公式アカウント の誘致や情報発信のサポートも正式に行っています。
同サービスは SNS としての性格も強く、ブクマ利用者 (ブクマカ (ブックマーカー) に ファン や フォロワー がつくこともありますから、お気に入りの利用者の記事を告知してくれるのはありがたい場合もあります。 そもそもブクマの使い方など人それぞれなので、アカウントを大量に作って スパム まがいの多重ブクマを繰り返したり、互助会 を作って相互ブクマを組織的に行うような使い方でなければ、それほど目くじらを立てなくても良いと考える人も多いでしょう。
一方で アフィリエイト がてんこ盛りで内容はスカスカのサイトや記事への誘導、あるいは SEO (検索対策) だけが目的のセルクマや、前述した自作自演の隠れたセルクマなどは、当然ながらかなり嫌われる行為だと云って良いでしょう。 やり方によっては スパム行為 とみなされ、他利用者がサービスの運営側に通報を行ったり、運営からアカウントの BAN や凍結といったペナルティを科せられる場合もあります。
まあ セルフまとめ などもそうですが、自分の宣伝みたいなブクマやまとめ作成は、いずれにせよ 痛々しく 見られがちではあります。