使い勝手の良さからブレイク… (震え声)
「(震え声)」 とは、そのまんまですが、恐怖に震えて小さい声でやっとしゃべっているような状態を表す、主に ネット の 書き込み などで使われる ネットスラング の一つです。
通常は 掲示板 の レス や コメント の書き込みなどで使用され、文章の末尾にそのまま付け足して ニュアンス を加えます。 またその際、単に恐怖を感じているというニュアンスの他、「誰かに脅されて言いたくもないことを言わされている」「強がってるけど内心は ビビリ まくっている」 との意味になる場合もあります。
「真夏の夜の淫夢」 3度めのブレイクで流行語に
「(震え声)」 の 元ネタ ですが、2001年に発売された ゲイ ビデオ、「Babylon34 真夏の夜の淫夢 the IMP」(淫夢/ コートコーポレーション/ COAT CORPORATION) の作中セリフと、それにまつわる ネット民 のセリフ書き起こしに由来します。
大学生時代のプロ野球選手と思しき人物 (TDN氏) が出演していたとのことで話題になったこの作品は、発掘された2002年に一度話題となり、さらにこの人物のアメリカ行き、メジャー昇格となって、2004年にも騒動が再燃。 その後いったんは騒動も収まりますが、2009年頃に懐古ネタに触れる中で再び話題となり、ビデオ中のセリフなどを書き起こす作業などが活発化。 様々なセリフの後に、そのセリフの喋り方や口調をあらわす表現がつくようになりました。
この 「(震え声)」 もその際に話題となり、同じ頃爆発的に広まった 「(迫真)」 などと一緒に、そのあまりの使い勝手の良さからブレイク。 以降はネットの様々なコミュニティでこれらの文字列が盛んに使われるようになりました。 なお、やや遅れて流行語となった言葉に 「(小並感)」 などもありますが、いずれもネットにおける書き込みの一つのスタイルを作り上げるくらいの存在感があるといって差し支えないでしょう。
「淫夢」 のリバイバルのたびに流行語が
ちなみに全く同じ経緯で使われるようになった初期の流行語には、「アッー!」 などもあります。