イベントの現場中心の活動に精を出す 「現場組」
「現場組」 とは、何らかの事象に対してその場 (現場) にいるかいないかについて分類する場合に、現場にいる、あるいは現場中心の活動をしている人を指す言葉です。 おたく の世界では、もっぱらアイドルの ファン らがライブやコンサート、ファン感謝祭、サイン会・握手会・特典会・お渡し会といった様々な イベント へ現地参加をすること、あるいは現場での応援を中心としたファン活動・推し活 をしていることをこう呼びます。 対義語は 在宅組 となります。
一般用語としての対義語としては、例えば放送の世界ではスタジオ組、ビジネスならオフィス組、デスク組などと呼ぶことが多いでしょう。 現場と対比する形の表現ですが、現場がしばしば苦労や危険を伴う最前線を意味するので、現場の後方で偉そうに指示しているだけの存在、といった ネガティブ な意味を持つこともあります。
いつも現場組だったのに、運に見放され…
アイドルファンの世界における ガチ の現場組は、現場こそが命の活動をしています。 もちろん CD や DVD といった媒体を購入したり、それ以外の活動もしていますが、あくまで活動の本番・メインは現場なのですね。
従ってよほどの体調不良でもない限りは、ありとあらゆる手段を用いてチケットを入手し、スケジュール調整をし、遠征 のための旅費を調達し、仮にチケットが取れなくても当日現場には訪れて 「チケット譲ってください」 のような ボードやカード を持ってチケットを余らせている他の参加者と交渉して同行入場する人もいたりします。
それでもダメな場合は、会場 の周辺で終了するまで待機する現地在宅組のような良くわからない状況になったりします。 これは多くの現場組は同じ現場組の仲間がいるからで、ライブなどが終わった後に彼らと合流し、居酒屋などで悔し涙を拭いてもらうためだったりします。 複数のガチな在宅組が集うとおおむねチケットは何とかなるものですが (これは別に不正行為をしているという訳ではなく、ほとんどの場合はガチな人たちの執念や想像を絶するネットワークがなせるわざです)、それでもどうしようもない時は本当にどうしようもありませんからね…。