仲の良い友人と一緒に見るライブは最高 「連番」
「連番」 とは、数が並んでいることです。 1・2・3… のように数字が並ぶケースが代表的ですが、A・B・C… とか あ・い・う… のようにアルファベットやその他の文字列が順番に並ぶこともそう呼びます。
おたく や 腐女子 の世界の場合、おおむねライブやコンサートといったチケット制の イベント や舞台公演などにおいて、複数枚購入した座席番号が連続しているチケットを指したり、あるいはそうしたチケットで一緒に参加するツレ・同行者を指して使います。
単に隣の座席、あるいは座席が隣の人という意味で使うケースもありますが、人気のあるライブやコンサートのチケットは希望者に対して絶対数が少ないため抽選制による販売となっていて非常に入手しづらいため、チケットの申し込み時点で事前に示し合わせた友人や仲間それぞれが連番でチケットを申し込み、当選した人の連番の一部あるいは片方を融通し合うといった方法のことを指すこともあります。 「連番してください」 といった言い方の場合、単に余った連番席を譲ります・譲ってください・同伴しますという意味の他、こうした抽選対策共同購入を提案する意味で使われることも多いでしょう。
なお申し込んだチケットが全て当選した場合チケットが余りますが、なるべく良い座席位置となる連番チケットを残しつつそうでないチケットはキャンセルするとか、別の人に譲ると云った形になります。 これはチケット代がもったいないといった経済的な理由や、チケットが欲しい他のファンに迷惑をかけたくないという意味もありますが、「推し のライブに空席を作りたくない」(恥をかかせたくない) というファン心理もあります。 キャンセルされたチケットは二次募集や三次募集、あるいは当日券に回されることになります。
チケット取りは年々難しく、申し込み規約もますます厳しく
近年ではチケットの不正な 転売 の問題などもあり、申し込み者の入場時本人確認が必須なケースが多いため、会場 に入る前に合流して入場後にそれぞれに割り当てられた座席に移動するといった方法が取られることもあります (規約違反になるケースが多いです)。 さらに厳しい場合、連番両方の申し込み時の個人情報申告と当日の本人確認、複数回にわたる未入金キャンセル行為へのペナルティや座席位置のブロックごとの移動制限などが制限として加わることもあります。 こうなると、それぞれが別々に連番申し込みをするのは無理でしょう。
姉 や 妹、兄弟といった顔が似た家族の名義でチケットを取って、本人確認もそれで突破するなどという不正行為はよく聞く話ですが、本人確認証 の悪用や偽造を伴うこともあり、発覚したらチケットを取り消された上に 出禁 (出入り禁止) になったり、犯罪行為として警察沙汰になります。
現在は ネット のチケット販売サイトを使った申し込みが多いでしょうから、それぞれのサイトの会員規約とか、ライブやコンサートごとの申し込みルールや利用規約を守るようにしましょう。 チケットが欲しい、それもできるだけ良い席のチケットが、という気持ちは分かりますが、規約違反をしたり不正購入をしたり、転売ヤー を利用するのはやめましょう。 社会通念上許されないのはもちろん、万が一 トラブル や警察沙汰となったら、他でもない推しが迷惑することになります。
同人イベントにおける連番
コミケ や シティ といった 同人誌即売会 でも、サークル参加 のための サークルチケット (の スペース 位置番号) が連番となる申し込みができるケースがあります。 この場合は両方の サークル がそれぞれ当選していた場合、イベント当日のスペースも必ず隣合わせの 配置 となります。 これは通常、合体 と呼び、連番とは呼びません。 こちらも申し込み段階で合体を希望するサークルが一緒に申し込みを行う必要があります (合体専用の申し込み書や 封筒 が別にあります)。
スパム業者による捨てアカウントの連番
ツイッター やインスタグラムといった SNS の アカウント を、ツールなどを用いて、機械的に大量取得したアカウントのことを 連番アカウント と呼びます。 アカウントの ID の一部に無意味な数字の羅列があり、それが連番になっていることが多いことからそう呼ばれます。