敵に出ると気持ちよく、自分に出ると鬱陶しい… 「ヒットマーク」
「ヒットマーク」(あるいはヒットアイコン) とは、ゲーム において敵や自分の キャラ に相手側の攻撃が当たり、画面上に衝撃や爆発が発生したようなマークや アイコン、「HIT!」 といった文字、あるいは攻撃が当たったことによって受けた ダメージ の量を、削られた ヒットポイント (HP) の数値などで表示することです。
ゲームでは、プレイヤー が何かを行うと、それが成功したのか失敗したのかを一定の基準や 設定 に基づき判定 (行為判定) し、結果を反映します。 ヒットマークは 「攻撃が成功した」 という結果をプレイヤーに視覚的に返すものとなります。 失敗した場合は 「MISS!」 みたいな表示になります。 なお行為判定において特別な成功 (大成功・絶対的成功) となった場合を クリティカル と呼び、その場合は 「CRITICAL HIT!」 といった表示になる場合もあります。
またコンボ技や多段攻撃の設定がある場合、それが決まるとヒットマークが連続で表示されたり、スリップダメージ のように継続的に少しずつ HP が削られるようなケースでも連続表示がされます。 なおダメージではなく 回復 の場合も、回復・ヒーリングマークの他、同じようにヒットマークと呼ぶこともあります。 これは 「回復がヒットした」 という意味になります。
日常生活でもダメージを受けると…
プレイヤー同士が対戦する格闘ゲームや FPS (一人称視点のシューティングゲーム) などでは、お互いに相手にこのヒットマークを出させるものとも云え、これらが転じてゲームとは無関係に、日常生活で友人などが何らかの行為によってダメージを受けているさまを 「ヒットマークが出てる」 などと呼ぶことがあります。 意味は、目に見えてダメージを受けているといった感じですが、本人にその自覚がないような状態、例えば他人を批判したら ダブスタ に陥って頭に特大の ブーメラン が刺さっているような状態を 「自分の頭にもヒットマーク出てますよ」 といって腐す言い方はわりと目にします。
似たような表現には 「グサッ」 とか 「ナイフが刺さってる」 があります。 マンガ や アニメ などでよく見かける表現で、刃物のようなものが誰かの胸 (心) にグサッという擬音とともに刺さっているような、「傷ついている」 のを視覚化した表現です。 今でも似たような表現はありますが、ゲームの普及とともに、一部ではヒットマークなどへの言い換えや表現の上書きが進んでいるようです。