同人用語の基礎知識

キショい/ キショ

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「キモイ」 と 「キショい」 はどっちが悪意が強いのか…

 「キショい」「キショ」 あるいは 「キッショ」 とは、気色悪いという意味の短縮された若者言葉のひとつです。 気持ち悪いを意味する キモイ・キモ生理的に無理、あるいは嘔吐をあらわす オエ〜 などと同じで、自分にとって不快なもの、気にくわないもの、人物やその言動などに対する罵倒、誹謗中傷で使われます。

 相手の欠点・短所を悪しざまに指摘するタイプの悪口 (例えばブサイクとか ブス とかデブ、チビ、ハゲ など) とは異なり、キモイやムカつくなどと同様にあくまで 「それを見た自分がそう感じた」「そう感じたから口にしたまでだ」 という構造になっている点が特徴です。 具体的な欠点の指摘ではないため、云われた方は自分のどこがダメなのかわからず、またそうした時はしばしば自分自身が強くコンプレックスを持っている部分への クリティカル な指摘だと思い悩み、精神的に大きな ダメージ を受けることになりがちです。

いかにも女子中高生が使いそうなイメージのある言葉として

 言葉としては 「○○イ」 という若者言葉にありがちなイ形容詞の一種で、キモイなどのやや後くらいに使われるようになり、キモイ同様、もっぱら女子中学生にありがちな言葉と認識されているようです。 意味はキモイと同じですが、語感からか、悪意がより強調された形だと認識されることもあります。 とくに1980年代前後から おたく地味 な人、コミュニケーション能力にやや難がある人、根暗 と呼ばれがちな 趣味 を持つ人などは、しばしばこの言葉をレッテルとして貼られるケースが多かったかも知れません。

 キモイ同様に何かに接頭して使うこともあり、例えばそれが おたく なら、「キショオタ」 みたいな云い方になったりもします。

 なお時代を下るにつれ、気色悪くなるほどすごい、信じられないくらい素晴らしいといった賞賛の意味でも使われるようになっています。 これはキモイもそうですし、鳥肌などもそうですが、悪い表現が逆転するのはよくあるパターンであり、その場合は単にそのまま褒める以上の称賛表現となり、畏怖や尊敬、嫉妬までが含まれることもあります。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2006年10月2日/ 項目を再構成しました)
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