抵抗せずに、されるがまま… 「無抵抗」
「無抵抗」 とは、文字通り抵抗を一切しない状態のことです。 似た 属性 に 無気力・クール があります。 成人向・エロ な作品においては、受け側 の キャラ が 攻め側 のキャラから何をされても、何を命令されても、抵抗することなく受け入れる状態となります。
成人向け作品における、エロい文脈の 「無抵抗」
単になすがままにされるだけでなく、命じられたことをひたすら従順に履行する場合には、「何でもいうことをきく子 (女の子)」「無抵抗服従」 と呼ぶこともあります。 ただし積極的に、時には喜んで全てを好意的に受け入れる場合は 「天使」 と呼ぶこともありますので、ことさらに 「無抵抗」 と呼ぶ場合は、感情の起伏もないままになすがままにされる状態を指すことが多いでしょう。
なお飲酒による泥酔や体調不良などによって寝込んでいる状態、何らかの魔法や 呪い、催眠や 媚薬 など薬物を使ったもの、時間停止といった何らかの外的要因による無抵抗もあります。 だだしこちらは、本人の意思によるものではないので、純粋な無抵抗扱いをせず、そのまま 「睡眠」 とか 「媚薬」 などと呼ぶケースが多いでしょう。
本人の意思や本人の内的要因による場合はおおむね無抵抗として扱われますが、精神的ショックなどで茫然自失、あるいは自暴自棄・やけくそになっている状態と、脅しや暴力、周囲の目が気になるなどによって内心は嫌だけれど従わざるを得ない状態になっている場合、さらに本人にエッチをしたいという意思があるけれど恥ずかしくてそれを隠している状態 (寝たふりや意識がないふりをする) などでは、それぞれ扱いが変わります。 密室で行われるのか公共の場なのか、相手が一人なのか複数なのか、ある程度合意があるのか 痴漢 や 凌辱・レイプなのかなどなど、様々な シチュエーション によっても扱いが変わることがあります。
こうした無抵抗描写は、攻め側 (あるいは加害者側) の視点では、性の対象を思うようにしたい、自分の欲望に忠実で便利な道具・お人形さんのような対象が欲しいという願望をかなえるものでもありますが、逆に受け側 (被害者側) となる無抵抗側に 感情移入 し、「自分も誰かのなすがままにされたい、いたぶられたい」 という被虐的な願望を投影するものも多いでしょう。 同じ演出や描写でも、見る人によって正反対の方向へ感情を揺り動かされるのが、こうした作品の一つの特徴となります。
派生概念に 「無感動無表情」 や 「能面」「人形」 なども
なお類似する特殊な属性に 「無感動無表情」 や 「能面」「人形」 などがあります。 これは精神的ショックによる精神崩壊・自我喪失の場合もありますが、攻め側キャラや性行為自体に何の興味も関心もなく、もっと云えば相手を異性どころか人間扱いすらもせず、「やるならやれば?」 という投げやり、あるいは相手を虫けら扱いしているからこその 無視 がベースとなった独特な表現になります。 さすがに局部に挿入でもされたら多少の表情の変化を表現したりもしますが、それとて 「蚊に刺された程度」 の感情の変化に留め、ちょっとピクッとする、眉が少し動く程度です。
こちらも無抵抗同様に両面の受け取り方や感じ方、楽しみがありますが、作品がどちら視点で描かれているかによって変わるものの、どちらかと云うと後者の方向性での 需要 が多そうな感じはします。