不謹慎な釣りネタから広がって流行語に…
「なにこの○○、ふざけてるの?」 とは、不快なもの、見ていてイライラするもの、明らかに場違いだったり、おかしいと思われるものに対し、「ふざけるんじゃない!」 と文句を云うための罵倒の言葉、ネットスラング の一種です。
例えば変な スレッド が 掲示板 にある場合、「何このスレ、ふざけてるの?」 などと使います。 使われた方は、「なんだと」 と合いの手のような レス をすることになっています。
また 「おはようビームっ!!(@Y@ .:;)ノシ」 もしくは 「(@Y@ .:;)ノシ」 という 顔文字 が書き込まれると、無条件で 「何その顔文字、ふざけてるの」 と返すことになっています。 2004年6月2日に 2ちゃんねる の 「少年犯罪板」 のあるスレッドで、一連のやり取りをしたコピペ素材 (コピー&ペースト用のテキストデータ) が話題となり (初出は不明)、2ちゃんねる全体に コピペ され、一気に広まりました。 翌日2日には、ガイドライン板に 「(@Y@ .:;)ノシのガイドライン」 スレッドが立ち、住民らによって様々な派生バージョンも生まれました。
コピペ素材となった書き込み内容
[さとみ] が入室しました
[A子] が入室しました
[さとみ] おはようビームっ!!(★_★)ノシ
[A子] おはようビームっ!!(@Y@ .:;)ノシ
[さとみ] なによその変な顔文字は。ふざけてるの?
[A子] なんだと
発端は、2004年6月に佐世保で起こった殺人事件の釣りコピペから
これらの発祥についてですが、2004年6月1日に長崎県佐世保市で起こった 「小6女児同級生殺害事件」 がきっかけとなっています。 この事件は、加害者女児と被害者女児が各々パソコンを使ってウェブサイトを 運営 し、掲示板や チャット にお互いに 書き込み しあっていたようですが、報道によれば、そこでの争いや トラブル が元になって喧嘩となり、学校で事件に発展したようです。
その際、「2ちゃんねる」 では、「これがそのサイトだ」「これがその書き込みのログだ」 として、数多くの偽サイトや偽の書き込みログなどが参加者を 釣る ために作られ広められました。 これも、被害者のサイトのチャットの書き込み内容のコピペだという触れ込みで出回りましたが、当時こうして作られた偽ログのひとつだったのでしょう。
なおこの事件は、その後女児の個人情報や顔写真が ネット に広まり (偽情報も無数にありました)、一部では美少女 ヒロイン 扱いをする風潮なども見られました。 加害者女児の写真だとされる 画像 の少女が身に着けていたTシャツの文字を取った愛称で呼ばれ、様々な イラスト なども描かれていました。 事件の経緯、衝撃的な展開などもあり、当時はある種の 祭り のような状態になっていましたね。
その後、元ネタを離れて 拡散 し、流行語にも
発端は上記のような形でしたが、「(@Y@ .:;)ノシ」 という顔文字のおかしみ、「なによその変な顔文字は。ふざけてるの?」「なんだと」 という応答の語感のよさもあり、元ネタ を離れて流行語化。 「ぬるぽ」「ガッ!」 などと同じ 「お約束の展開」 のレスとして、2ちゃんねるや様々な掲示板、ブログなどに伝播しました。