問わず語りに出てくる出てくる… 「性癖の開陳」
「性癖の開陳」 とは、性癖 をおおっぴらにすること、人の前でつまびらかにしたり述べることです。 とはいえそれではそのまんまであるため、もっぱら本人は口に出さないし隠そうともしている性癖が、語る内容や好きな 趣味 趣向を通じて見えてきてしまう、その人の心の中のあれこれが 答え合わせ するかのごとく符合して、結果的に性癖が露わになってしまう状態を半分 ネタ として指すことが多いでしょう。 「性癖だだ漏れ」「好きがだだ漏れ」 と呼ぶこともあります。
例えば好きな アニメ が偏っていて、それぞれは一見何の共通点もなさそうながら、よくよく見るとマニアックな一致点があるとか、その 界隈 では 「〇〇が好きな人は□□」 といった、ある程度パターン化された共通項があって、それに合致しているといったケースがあります。 口や態度ではそんなものに興味や関心がないふりをしていても (場合によっては本人ですら分かっていない場合もあったり)、同業者や事情通が見れば内面がバレバレというのはよくあることです。
自分の好きが、恥ずかしくて云えない場合もあったり
同人 やら おたく・腐女子 の趣味やらは、本来自分の性癖や好きを前面に打ち出して恥じることがないものです。 しかしその性癖があまりに特殊だったりアンモラルだったり反社会的なものだったり、あるいはおたくや腐女子であるのを隠していたりデビューしたばかりの場合、自分の好きを大っぴらにするのが恥ずかしいと思う人は少なくありません。
そのような人がつい漏らした言葉や態度から 刺さって いる性癖を推し量り看破するのは、ある意味でその人を深く理解することでもあるし、それが友人で同じ性癖の持ち主なら、絆を深めるものでもあるでしょう。 誰でも一度や二度は、自分の性癖を恥ずかしいと思ったり隠したいと思った経験はあるものですから、性癖の開陳やだだ漏れを目の当たりにすると、懐かしさや 共感性羞恥 を覚えたり、相手に強い親しみを感じるきっかけにもなったりするでしょう。 趣味や性癖が一致する友達ほど、一緒にいて楽しい相手はいません。
一方で、相手が嫌いな人間であれば、犯罪捜査で用いるプロファイリングのように、相手の上っ面の下にあるドロドロしたものを引きずり出す ネガティブ・露悪的 な使い方をすることもあります。 もしそれが自分と同じだったら… 趣味被りのジレンマ や 同担拒否 が発動して辛くなるかもしれません。