釣り針太すぎて誰も釣れません…「釣り針」
「釣り針」 とは、ネット の世界で行われる 「釣り 行為」 において行われるおかしな 書き込み 文章や、そこで多用されるフレーズなどをまとめた言葉、ある種の ネットスラング です。
ここでいう釣りとは、2ちゃんねる などの 掲示板 への書き込みや ブログ のエントリー、ツイッター の ツイート などで、他人がつい反論したくなる突っ込みどころ満載の偏った意見をわざと表明し、他人の反応・レス (返信、レスポンス) を 「釣る」 ことを指します。 ただしあまりにあざとく意図が見え見えの場合には、「釣り針が太すぎる」「大きすぎる」 あるいは、「粗悪な疑似餌」 などと呼ばれ、相手にされない場合もあります。
こうした行為は 煽り や 叩き や 荒らし などと並び、前述した2ちゃんねるをはじめ 殺伐系 のコミュニティでは日常の風景のようにもなっていますが、ネットリテラシー が高い人には通用しない場合もあります。
そうした人からの 「釣り針が見えている」 という指摘は、ある意味で釣り人にとっては、屈辱ものの反応でしょう (ただし、釣り針の指摘レスであっても、結局は無視できていない、スルー できていないという点で、釣りにまんまと掛かっているとの見解もあります)。
下手くそな釣りを装って、他の意図で書き込みを繰り返す人も
一方、釣りを目的とせず、リテラシーの高い人が多いコミュニティであえて釣り針を太くして、めちゃくちゃな書き込みを故意に繰り返す人もいます。
これは、釣りを装うことで反論や ツッコミ を封じ、「デマや嘘情報を反論されない形でログや履歴としてネットに残す」 という意図で行われます。 釣りやスルーなどの 概念 を持っていないネット初心者などがこれらの書き込みを見て 「誰も反論してないから、事実なんだな」 などとうっかり誤解して 騙され てしまうのを狙っているのですね。
そこでこうした 「嘘も100回言えば」 的な悪用を防ぐため、あえて釣りだろうが ネタ や コピペ だろうが、徹底して マジレス を返し反論しまくるような人 (いわゆる ピラニア) もいます。