実質何もやってない… 「幽霊部員」
「幽霊部員」 とは、学校で何らかの部活動、サークルなどに部員として参加していながら、その活動を行わずサボっている人、すぐに家に帰ってしまうなど姿が見えなくなってしまう人を指す言葉です。 いるかいないか分からない、姿が見えない、すなわち幽霊のようだという意味になります。
サークルに所属しなかったり部活動に参加せず、下校してすぐに家に戻る人を俗に 帰宅部、帰宅部員 などと呼びますが、幽霊部員の場合は、一応はクラブやサークルに所属はしているものの、活動はほとんど、もしくは一切しない部員という事になります。
こうした状況に至るには様々なパターンがあります。 意欲を持って入部まではしたものの、その後興味を失ったり、部内やサークル内の人間関係の トラブル に巻き込まれて疎遠になったり、問題を起こして実質的な追放処分になっているようなケースもあれば、特定の部やサークルが存続するための部員数に達しない場合に、人数合わせ、部員数水増しのために名義貸しのような形で所属しているだけのケースもあります。
なぜラノベの登場人物に帰宅部や幽霊部員が多いのか…
一方で、運動神経が極めて良く、様々なスポーツ部から引っ張りだこで、複数の部活に所属し大きな大会や競技会がある時だけ活動をするといった特殊なケースもあります (それ以外の時期は幽霊部員になります)。 こうしたスポーツ万能で引っ張りだこの人気があるという 設定 は、ヒーロー や ヒロイン の キャラクター の造形にピッタリで、マンガ や アニメ、ゲーム や ライトノベル などでも良く見かけます。
あるいは似たケースで、スポーツ万能で能力があるけれど本人に全くやる気がない、謎めいた 無気力・クール の設定の一つとして設けられる場合もあります。
こうした 「能力はあるけれどヤル気がない」 というキャラ造形は、逆に 「やればできるけれどやらない」 から 「能力はないけれどやらないからそれが分からない」 でもあり、妄想 しがちな おたく の思考にもピッタリとマッチし、一部の創作物などでは、ある種の 「王道」 のようにもなっています。