「本文」 を大切に包み込む 「遊び紙」 の 「後ペラ」
「後ペラ」(あとぺら) とは、書籍類の 遊び紙 のうち、裏表紙 (表3・4) と 本文 (本文最終ページ、しばしば 奥付 が入る) との間に入る、何も 印刷 をしない紙のことです。 通常はページ数に含めず、ノンブル の入らない、完全に 「飾り」 のページ、紙となります。
全く同じ役割で 表紙 (オモテ表紙) のすぐ後に入るものは 前ペラ と呼びます。
「遊び紙」 で本の豪華さもアップ
「遊び紙」 は表紙や本文で使った紙とは違った紙質の紙を使い、多くの場合は厚手のトレーシングペーパーやハトロン紙を使います。 これがあると本が豪華な感じになりますし、表紙が薄い紙だったりする コピー誌 などの場合、本文の文字や 絵 が裏表紙 (表4) に 透け て出てくるのを防いでくれるので、好んで入れている作家さんなどもいます。
本来はあってもなくても良いもの、実用性に乏しい 「無駄なもの」「飾り」 ですが、趣味 の本などでは、あるとないとでは印象がぐっと変わる 名脇役 といった感じです。 贈答品の 「外箱」 が表紙なら、「遊び紙」 はその中の包み紙みたいな感じですね。 紙もその気になれば自由に選べますから、凝るとステキな本になると思います。
なお 印刷屋さん などに 同人誌 の印刷と製本を頼むと、「遊び紙」 はその印刷屋さんや製本装丁屋さんが一般的に使っている紙を、基本料金内 (割安な 印刷セット などの標準サービス内) で入れてくれる場合が多いようです。 ただし特別な紙や、自分が気に入った紙の持ち込みなどを行うと、別途オプション料金などがかかります。