大手ではないけどピコでもない、中堅だけれど何かと微妙な… 「微妙手」
「微妙手」 とは、同人 における活動で、壁 や 大手サークル でもなく、かといってそれほどの 小手 や ピコ でもない 中堅 どころで、大手は大手同士で仲良くやっていて何となく近寄りがたいし、とはいえ小手やピコは新参も多く10代のノリでワイワイやり過ぎていて入りづらく、自分の居場所がないような微妙なポジションの 同人サークル やその 主催者・作者 をあらわす言葉です。
もちろん中堅どころなのでそれなりに ジャンル での活動は長く、同人イベント に参加すれば顔見知りや固定の 読者 や ファン、仲間もそれなりにいます。
しかしジャンルで活動し始めた頃に出会った仲間・同士と呼べるほど仲の良い同世代のサークルはすでに別のジャンルへ移動してしまっていたり、結婚 やら出産やら 人生の転換点 で同人活動から距離を置いていたりして、どこかの居酒屋やファミレスで何時間も 萌え語り ができるほど親しいジャンル友達はいなくなっていたりします。 孤独ではないけれど中途半端に孤独 (中孤) な状態になってしまった感じです。
中途半端が一番きつい、のかも?
名作や人気作の場合、何十年も経てからリメイクやリブートされたりしますし、そうした時には過去の仲間が戻ってくることもありますが、おおむね往時の盛り上がりには届かず、むしろ年下の 新規 が増えて却って居場所がなくなってしまうこともあります。
創作活動と友人や仲間とのあれこれは別の話ではありますが、そもそも同人という言葉自体が志を同じくする人が集うことですし、作品を通じたコミュニケーションは、作品それ自体の面白さとはまた別に存在するものです。 仕方がないとはいえ、このあたりは人によっては辛く感じることも多いようです。