絵は、描くのも見てもらうのも交換するのも楽しい!
「イラスト交換」(イラ交) とは、自作の イラスト を誰かと交換することです。 描くイラストや交換方法は様々で、紙に描いたイラストを郵送などで文通相手に送る、イベント で対面して交換する、それぞれが持つ スケブ やノートを一時的に交換してそれぞれイラストを描いて返し合う、さらに1990年代中頃以降は ネット の普及とともに、ネット上のコミュニティや ホームページ、SNS などを通じて交換することもあります。
原則として文通相手との一対一の個人的な形で行われるケースが多く、イラストに何らかのメッセージを書く場合もあります。 ネットを使った場合は、公開の場でそれぞれのイラストをその場に 投稿 して公開しあい、形式上交換するという形にする場合もあります。 いわゆる お絵描き 掲示板を使った軽い感じの交換もあります。 また最初から交換を前提にイラストを描く場合もあれば、どちらかが描いたイラストに返信や返礼、応答の形で後から描いて贈る場合もあります。
イラスト交換自体はお 絵描きさん や 同人 の場では ジャンル あるいは男女を問わず良く見られるものですが、一般的には女性の 作家 さん同士で行われることが多く、イラストを含む文通として長期にわたって何度も往復して交換し合うような関係もあります。 またイラスト交換の相手探しにアニメ雑誌や同人情報誌の文通コーナーなどが利用されるケースも結構ありました。
なお同じ学校に通う相手といった距離が近い友人同士で行うこともありますが、複数人で一冊のノートをぐるぐる回して交換やそれに近い活動をする場合は、とくに 肉筆回覧誌 と呼ぶこともあります。
同人イベントなどでのスケブ依頼の条件になったり
コミケ や シティ といった 同人イベント では、サークル参加 した サークル が持参したこちらのスケブにその場でイラストを描いてくれることがあります。 こうした行為は スケブ依頼 とか スケブOK と呼びます。 スケブに 絵 を描く条件に 新刊 の購入などを求めるケースは多いと思いますが (頼まれれば無条件でやりますみたいな人も多い)、一部にはイラストの交換の形でのみ受けますという 絵師 もいます。
絵を描く人は絵を描くのはもちろん好きですが、それと同じくらい、人の描いた絵を見たり集めたりするのが好きだという人も少なくありません。 絵を描けない人にとってはイラスト交換の形のスケブ描きは敷居が高くて残念に感じることもありますが、絵を通じたコミュニケーションを楽しむ人も結構いるので、これは仕方がない部分もあります。
いずれにせよ、自分が描いたイラストを誰かに見てもらう、貰ってもらう、楽しんでもらうというのは絵を描く楽しみ方のひとつですし、自分のためだけに描かれた絵を受け取るのも嬉しい体験でしょう。 ジャンルや好きな作品、趣味 が共通する人とのイラスト交換は楽しいだけでなく、様々な刺激を得られる貴重な機会でもありますし、交換したい相手がいたら、ダメ元で頼んでみるのも良いかもしれません。
なお自分のために個人的に描いてくれた絵を、ネットのオークションやらに出品するのはやめましょう。