婿養子は辛いのか…びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛
「びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛」 とは、「ひゃあ、旨い」 のことで、とても美味しいものを食べた時に思わず口から出る賞賛、感嘆の言葉です。 ただし 元ネタ が元ネタなので、「心にもない、おべっか」「強者に媚びへつらう賞賛」 という意味や、素直に褒めずに多少の冷やかしの ニュアンス を持っている場合もあります。
語源はサザエさんのマスオのセリフから…
語源としては、アニメ 「サザエさん」(長谷川町子/ フジテレビ/ 1969年10月5日〜) の 作品No.5875 「父さん 発明の母」(2007年5月27日放映) の劇中セリフからとなります。 このエピソードは、磯野波平が駅前の実演販売で購入してきた 「全自動タマゴ割機」(全自動で 卵 を割る電気製品) を披露する内容となっているんですが、サザエの夫、フグ田マスオ (28歳) が、この卵割り機で割った卵で作った出汁巻きたまごを口にするや、「ひゃあ、うまい」 と大げさに感情表現。
その後このセリフは、波平に対するマスオ (海山商事営業課勤務) の 「やっぱり機械で割った卵は一味違いますよ」 とのあからさまなおべっか、それを受けた波平の 「さすがマスオ君だ」 に続きます。 機械で割っても手で割っても味は変わらないだろうに、「ひゃあ、うまい」 とあまりにオーバーな喋り方でマスオ (大阪府出身) が絶賛していたのが受け、動画共有サイト の 「ニコニコ動画」 で話題に。
その際、空耳 (そう聞こえる) として 「びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛」 と表記され、該当箇所の音声を使った数多くの MAD 動画 が作られ大人気となりました (「患部で止まってすぐ溶ける〜狂気の優曇華院」 のアレンジ MAD の 「洗脳されてすぐマスオ 〜狂気のびゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛」 や 「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」 のアレンジ、「マスオに大変な機械でびゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛ぃにされました」 はマスト MAD です)。
ちなみに放送時にマスオ (持病は腰痛) の声を当てていたのは2代目の増岡弘さん (1936年8月7日〜) ですが、「それいけ!アンパンマン」 のジャムおじさんの声を当てているのもこの増岡さんだったりします。 端正で真面目、でもどこかひょうきんな声が素敵な声優さんですが、年齢を考えると、またすさまじく若々しい声を出しているものです (まぁ第一線級の声優さんは高齢者が多いとはいえ、やっぱりこれはすごいです)。
おたく界隈で使われる、微妙な賞賛表現にはこの他…
なお マンガ や アニメ が元ネタの絶賛表現としてはこの他に、ガンダムを由来とする これはいいものだ や、美味しさの表現では 「美味しんぼ」 を元ネタとする なんちゅうもんを や 「まんが道」 をはじめ様々な作品で広く使われている ンマーイ などもあります。