同人用語の基礎知識

◯◯の歴史が、また1ページ

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銀河が英雄で伝説の場合は… 「◯◯の歴史が、また1ページ」

 「◯◯の歴史が、また1ページ」 とは、歴史書を紐解いて過去にあった出来事を見てゆく…あるいは、人間の営みによって歴史が積み上げられてゆく、誰かによって起こされた何かの出来事によって歴史が作られてゆく…といった意味の言葉です。

 言葉、フレーズとしてはごく普通の日本語の言い回しですし、取り立てて 同人用語おたく用語、あるいは ネットスラング (ネット用語) という訳ではないのですが、ことさらに 同人おたく腐女子 の世界でこうした言い回しを使う場合は、アニメ 「銀河英雄伝説」 の予告編でのフレーズを 元ネタ としたものだと言って良いでしょう。

元ネタは銀英伝 「銀河の歴史が、また1ページ…」

 アニメ 「銀河英雄伝説」(銀英伝) は、SF小説 (ライトノベル) として絶大な人気を誇る 「銀河英雄伝説」(銀英伝/ 田中芳樹/ 1982年11月〜) をアニメ化 (OVA) したもので、その後度々テレビ放映などもされ、長年にわたって数多くの ファン を持つ 定番 作品となっています。

 この作品では、番組の最後に次回予告があるのですが、その際、予告編のナレーションにおいて最後のキメ台詞として、「銀河の歴史が、また1ページ…」 というフレーズが、ほぼ毎回入ります (例外もあり/ 後述します)。 オタク 界隈 の 「◯◯の歴史が、また1ページ」 というフレーズは、これが元ネタとなります。

 なおナレーションを担当しているのは、俳優、声優、ナレーターとして活躍している屋良有作さんです。

各期最終話と、最終回、及びその前話だけは異なる内容に

 この予告編では、原則としてほぼ毎回、ラストの締めくくりとして 「銀河の歴史が、また1ページ…」 が流れます。 しかし本編だけで110話に及ぶ長大な作品であるため、第1期〜第4期の4つに別れた制作がされており、それぞれの期の最終話となる回 (第26話、第54話、第86話、及び第110話) では、予告編そのものが省略されたり、この言い回しがされてないものもあります。

 本編最終話である第110話に予告編がないのは当然として、その前の第109話の予告でも、通常とは異なる独特な言い回しとなっているのは注目すべき点でしょう。 ちなみに第109話の予告編の最後は、「銀河の歴史も、あと1ページ」 と言い回しが微妙に変化し、最終回第110話では、予告編ではなく物語の締めくくりとしてのナレーションで、「伝説が終わり、歴史が始まる」 で終了しています。 これは本編第1話のオープニングのナレーション、「何時の世も、戦争が続いている…」 に対比しています。

 また本編のちょうど折り返し地点ともなる第二期最終の第54話 「皇帝ばんざい!」 の予告編 (第53話の後) においても、「一つの時代が終わり、銀河は新たな伝説の幕開きを迎える」 と、この回のみの言い回しとなっているのも象徴的でしょう。

 この第54話は、作中勢力一方の 主人公 ラインハルトが自由惑星同盟を降伏させ、既に実質的に滅んでいたゴールデンバウム朝を排して銀河帝国の皇帝にも即位するという、文字通り歴史の転換点のエピソードとなっており、「特別なフレーズ」 があって当然の予告編なのでしょう。 またラインハルトが物語のもう1人の主人公でライバルでもある同盟側元帥 ヤン・ウェンリーと、初めて会う話でもあります。

 ともあれ、こうして同人用語の基礎知識の項目が、また1ページ…。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2003年3月13日)
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