襟を伸ばして口元を隠すと何やらかわいい 「萌え襟」
「萌え襟」 とは、タートルネックタイプのセーター、ジャージ、ジャンバー など首元が締まるタイプの衣服で、襟の部分を上に伸ばしてアゴや口元の一部を隠すような着こなしのことです。 手でクイッと持ち上げるしぐさは 「襟クイ」 と呼ぶこともあります。
袖を伸ばして手を隠す着こなしを 萌え袖 と呼びますが、これとセットにして ぶかぶか萌え といったくくりで表現することもあります。 大きめの服で本来服から出る部分を隠す訳ですね。
冬場の 防寒対策 といった面もありますが、とりあえずセーターでもジャージでも伸びる服は伸ばすのが若者の着こなしスタイルのひとつになっているといってよいでしょう。 女子の体操着のボトムスがまだ ブルマー の時代は、ジャージもしくはトップスの裾の部分も伸ばしてブルマーを隠したり、いわゆる体育座りをする際には膝まですっぽり覆うほど伸ばす場合もあります。
襟でも袖でも裾でも、とりあえず伸びるなら伸ばす
この 「伸びる衣服はとりあえず伸ばす」 という着こなしがどこから来たのかは不明ですが、昭和 の頃から多くの生徒 (とくに女子) がやっていますね。 別に萌えを意識している訳ではないのでしょうが、まぁ縮こまっている姿は 普通 にかわいい着こなしでもあるので、誰ともなく始めてあっという間にみんなやってるみたいな感じでしたね。 もっとも ぶりっ子 みたいで嫌だみたいな女子や男子もいましたけれど。
なお女性ではなく男性がタートルネックのセーターを伸ばして口元を覆う場合は包茎と呼ぶこともあります。 これはとあるクリニックがこの状態の写真を使った包茎手術の雑誌広告を大量に行っていたことからきています。 また襟だけを身に着けて後は 全裸 みたいな状態は 裸襟 と呼びます。