あいつ怪しい魔法を使うんだ…「マジックポイント」
「マジックポイント」(Magic Point/ MP) とは、ロールプレイングゲーム (RPG) や テーブルトークRPG (TRPG) などの ゲーム において、キャラクター (プレイヤー 操作キャラ、あるいはそれ以外のキャラ (NPC) や ユニット が、「魔法」 や 「テクニック」 などの特殊な能力を使うために消費するポイントのことです。
言葉としては、「Magic」(魔法)の 「Point」(得点、数値) となりますが、魔法の代わりに精神や意思 (「Mental」 や 「Mind」) としたり、ポイントを 「Power」(パワー、力) とする場合もあります。 略語として 「MP」 がよく使われます。 銃の残弾や剣の耐久度と似た扱いをされる場合もありますが、限りあるマジックポイントをどの魔法やテクニックに振り分けて使うのか、その戦略性がゲームの面白さの演出となっている場合が多いでしょう。
なお 「魔法」 といった 概念 が登場しない 世界観 の作品の場合、ほとんど同じような役割を果たすシステムを、別の呼称で表している場合もあります。 テクニックなどの場合、テクニックポイント (Technic Point/ TP) になったり、特殊技の場合、スキルポイント (Skill Point/ SP) になったりもします。 またゲームによっては、魔法の力の源となる作中の 設定 をそのまま名称としているものがあります (例えば 天使 の力なら、エンジェルポイント、など)。
特定のキャラクターが持つマジックポイントのうち、そのキャラが持つことができる上限値を、最大マジックポイントと呼びます。 この数値は固定の場合もあれば、キャラクターが レベルアップ するごとに増える場合もあります。
攻撃魔法、回復、蘇生魔法…様々な使われ方をするMP
多くの RPG の場合、武器を手にした近接戦闘、いわゆる肉弾攻撃 (殴る、斬る、蹴るなど) には特定のポイントなどが存在せず (使用する武器の耐久度で設定される場合もある)、原則として何度でも攻撃を繰り出すことが可能です。 一方魔法の場合には、多くのゲームでマジックポイントなどが設定され、いわば 「使用回数に制限」 がかかっています。
これは一つには、肉弾攻撃などに比べると有利で強力な設定を魔法が持っているからで、使用回数を制限しないとゲームが簡単になりすぎるという点があるのでしょう。 多くのゲームの魔法の扱いは、遠距離攻撃や複数同時攻撃が可能、攻撃だけでなく 回復 や支援 (攻撃力増強、防御力増強など) など様々に使えるようになっています。
それぞれを別々にポイント制にしても良いのですが、ゲームルールやシステムが複雑になりすぎますし、ひとまとめにMPとすることで、限られた資源 (リソース) から、あれこれと戦略を立ててゲームを 攻略 する面白さ、楽しみが結果として生まれる理由ともなっています。
これらの数値はコンピュータゲームの場合、自動的に算出されてゲームに反映されますが、TRPG や ゲームブック などのアナログゲーム、いわゆる
強力な魔法で攻めるか、弱い魔法を積み重ねるか
多くのゲームでは、強力な攻撃魔法には大きなマジックポイントの消費が必要となっています。 また敵全体にかかる魔法、敵のどれか1体にかかる魔法など、種類も様々です。 キャラクターの持つマジックポイント (魔法に消費できる所持しているポイント数) は、休息や アイテム 使用などにより回復が可能ですが、長いダンジョンの冒険となると、限られたポイントからどう魔法を配分するのかが、ゲームの楽しみに大きなウェイトを占めるようになります。