コミケが初めて開催された 「日本消防会館会議室」
コミケが初めて開催された 「日本消防会館」 の地 ただし現在の建物はその後建て替えたもの |
「日本消防会館」(ニッショーホール) とは、東京都港区虎ノ門にある、各種式典、講演会や研究会、ビジネス研究や各種の イベント に使われる多目的ホール・公共施設 のことです。
開館は1959年2月12日。 それ以前まで使われていた1949年1月26日オープンの旧日本消防会館 (港区芝西久保明舟町18番地) の後を引き継ぐ形で 運営 され、さらに1981年11月26日に新たに建設されています。
現在の建物・施設のメインとなる ホール は1階2階部分で、全体で742席を持つ舞台ホールとなっています。 ここではコンサートや音楽関連行事、映画の鑑賞会などがよく開かれます。
各種催しの開催が可能な 貸し会議室 は1階の一部と5階部分に集まっています。 会議室は全部で6つあり、大会議室、第一〜第三会議室、およびA会議室、B会議室となります。 また地下には飲食店街があり、昼時を中心に、地域のビジネスマンもよく利用する施設となっています。
施設の名称の通り消防関係の施設となっており、運営管理は財団法人日本消防協会です。 この協会の事務所などが入っている他、1階エントランス付近に昔の消防車が展示してあったり、ロビーに視聴覚展示コーナーなども用意されています。
初めてのコミケ…参加人数はおよそ 600人から 700人
新館は、モダンなガラス張りの壁面 |
日本消防会館1階ホール入り口付近のロビー |
「日本消防会館」 の公式サイト |
漫画 の批評活動を行っていた同人サークル 「迷宮」 の 主催 により、1975年12月21日にここ 「日本消防会館会議室」 で、第一回となる コミケ/ コミックマーケット が開催されました。
中心となったスタッフは4人、入場者はサークル関係者を含め 600人から 700人の規模でした。 その後この会場でコミケや 同人イベント が長らく活発に開催され続けたわけではなく、また建物も新しいものに建て替わっていますが、日本を代表する同人誌即売会の最初がこの地から始まったのは、覚えておいて損はないかも知れません。
なおコミケは翌年の4月4日に第二回目を開催。 場所は 板橋産業連合会館 でした。 ここで2〜4まで開催した後、1977年4月からは 「大田区産業会館」(現 大田区産業プラザPIO) へと移動しています。
「日本消防会館会議室」 の交通アクセス
住所は東京都港区虎ノ門2丁目9番16号。
交通アクセスは地下鉄が便利で、銀座線の 「虎ノ門駅」 3番出口から徒歩5分、日比谷線・千代田線の 「霞ヶ関駅」 A13番出口から徒歩10分、丸の内線の 「霞ヶ関」 からは徒歩15分、都営三田線 「内幸町駅」 4番出口からは15分、日比谷線の 「神谷町駅」 の4番出口からは10分の距離です。
クルマで訪れる場合、国道1号線桜田通りの虎の門三丁目交差点を東側に曲がってすぐですが、施設に駐車場はありません。 近傍にコインパーキングなどもありますが、料金は高めなので、注意するようにしましょう。
日本を代表するような一等地に建っていて、施設の東南方向にホテルオークラ東京、東側にアメリカ大使館や国立印刷局虎の門工場、さらに北側には虎の門病院があります。