日本の同人誌即売会の歴史は大田区にあり? 皆に愛される 「PiO」
「大田区産業プラザ」 とは、東京都大田区にある、中規模の 貸しイベントホール、見本市会場のことです。 愛称は 「PiO」(Plaza Industry Ota)。 そのまま 「大田区産業プラザPIO」 とまとめて呼ぶ場合もあります。 中・小規模の 同人イベント や オンリーイベント などが頻繁に開催されており、関東地区屈指の 貸し会議室、ホール、展示場スペース (産業会館) となります。
大田区産業プラザPiO (Plaza Industry Ota) |
運営 は、財団法人 大田区産業振興協会で、住所は 〒144-0035 東京都大田区南蒲田一丁目20番20号。
最寄り駅は京浜急行線 「京浜急行蒲田駅」 で徒歩1〜3分、JR線の場合は 「JR蒲田駅」 になり、徒歩15分程です。 ウェブサイトは こちら です。
使い勝手の良い新しいイベントホール 「PiO」
施設は大展示ホール、小展示ホール、コンベンションホールのほか、大小さまざまな会議室があります。 中規模ながら複合的な利用が可能な、イベント での使い勝手が非常に良い 公共施設 だと云えるでしょう。
また産業に関するイベントホールだけに、大型機械などの 展示 に適した柱の少ない会場となっていて、各種ホールを複合すると、かなり大規模なイベントの開催も可能になっています。
前述した通り交通の便もよく、関東地域でしばらく 同人 をやっていたら、東京ビッグサイト は別格としても、東京都立産業貿易センター などと並び、まず一度くらいは訪れる機会があるはずの場所となっています。
モダンな大田区産業プラザPiO 内部 |
外観も内部も複雑な幾何学デザイン |
見るものを圧倒する吹き抜け |
前身は、コミケも開催された 「大田区産業会館」
「PiO」 の開業は1996年4月ですが、それ以前には 「大田区産業会館」 という名前で、別の場所に建っていました (こちらは1960年開業)。
その後、この大田区産業会館 は発展的解消となり、閉館。 新たな物づくりの町、大田区の産業振興のシンボルとして、大田市場に移転した荏原市場蒲田分場の 跡地 に、複合産業プラザとして開館しました。
ちなみに前身となる 大田区産業会館 は、1977年4月10日に開催された コミックマーケット の第5回目、「コミケット5」 が開催され (参加サークル数94、入場者は 1,300人)、以降も 6、7、8、10、11、13 と、合計7回が開催されています。 最後となる 「コミケット13」 では、参加サークル数が290、入場者数は 4,000人となっていました。
建て替えられたため同じ建物が残っているわけではありませんが、コミケをはじめ現在に続く同人のムーブメント黎明期の舞台の、まさに代表選手のような伝統ある会場と云えます (うち の サークル やその仲間も、前身となる旧施設時代の 1995年くらいから何度もお世話になってます…><)。
なおコミケはその翌年から神奈川県での開催となり、川崎市民プラザ で4回、横浜産業貿易ホール で1回開催され、1981年からは 晴海 東京国際見本市会場 での開催となり、「晴海時代」 を迎えます。
東京大田区のほかの施設は…
「大田区産業プラザPiO」 と同じくJR京浜東北線 「蒲田駅」 から歩いて行ける大田区整備のイベント・展示ホールに、大田区民ホール・アプリコ もあります。 小〜中規模の 「オンリーイベント」 などが開催されています。
この PiO と同様、同人イベントに限らずこの地域で様々な催しを行う機会があれば、うまく使い分けて利用したいものです。