「初音ミク」 に続くボーカロイド第二弾 「鏡音リン・レン」
「鏡音リン・レン」(かがみね りん・れん) とは、初音ミク に続くキャラクターボーカルシリーズ (CVシリーズ/ VOCALOID シリーズの後継ソフト/ 合成ボーカル音声による楽曲の歌い上げソフト) の第二弾となる クリプトン・フューチャー・メディアから発売された DTM (デスクトップミュージック) 用の音源ソフトウェアシリーズの商品名と、それにつけられたイメージキャラクターの名称のことです。
発売日は 2007年12月27日。 市場予想価格 15,750円前後での販売でした。
「初音ミク」 発売直後から意欲的な作品がネット上に多数アップ
Copyright © 2007 Crypton Future Media, Inc.KEI all rights reserved. |
大ヒットした 「初音ミク」 に続くシリーズの第二弾として、「初音ミク」 と同じ 2007年の末に、声優の下田麻美さん (「THE IDOLM@STER」(アイマス) の双海亜美・真美役で人気が高い) の一人二役による音声データによって 開発、発表されました。
当初は、発声が素直だった 「初音ミク」 に比べ、扱いが難しいとの評価がしきりでしたが、後に録音し直した無償の アップデート ディスク (act2) が配布され (それに伴い、初期版は act1 と呼ばれ、流通在庫限りで絶版)、クセがありつつも、使いやすくなったようです。
キャラクターデザイン は、「初音ミク」 と同じ KEI さん。 「初音ミク」 と対をなすようなショートヘアーで明るい髪の 色 で、「双子」 の 設定 としてリン・レンともにセーラー服と YAMAHA のシンセサイザー、EOS シリーズを モチーフ とした同じデザインの服を女性用、男性用として着用しています。 それぞれ設定上の年齢は 14歳となっています。
チューニングにより、多彩な歌声が可能
ソフトウェアとしての特徴としては、男女2声を持っていることにより、ジェンダーファクター機能によって、女声、男声それぞれの特徴を際立たせたり、リンとレンの性別を入れ替えたり、あるいは 「演歌」 風のこぶしの効いた歌声から、ロボットや幼女のような無機質だったり楽器的な音声にすることも可能など、多彩でバリエーションに富んだ歌声を作ることが可能となっています。
その分調整や、いわゆる 調教 に懲りだすと終わりがないらしいですが、ユーザーの多くが、すでに 「初音ミク」 を所有していることもあり、ミク、リン、レンそれぞれを組み合わせた意欲的な音楽が次々と生み出され、趣味 で作られるインディーズ的な音楽に新しい風を吹き込んでいるようです。
ところでこのボーカロイドシリーズ、次の CV03 まではこの路線での開発と発売を予定しているようですが、次に出るのはなんなんでしょうか? やっぱり血湧き肉躍る特撮楽曲シャウト系のアニキ声でしょうか? (ねーよ)。 う〜ん、気になる…。
ボーカロイドシリーズ第三弾は 「巡音ルカ」
その後アナウンスがあり、第三弾は日本語と英語、両方の歌唱が堪能な女声ボーカロイド 「巡音ルカ」 となったようです。 情報自体は2008年11月頃から散発的に発表され、製品リリースも翌年2009年の1月30日ですが、公式 の設定画が1月になって発表されると、まだたった一枚の立ち イラスト が発表されただけなのに、各イラストコミュニティが 「巡音ルカ」 だらけになったのは笑いました。