入力速度が圧倒的に向上する 「予測変換」
「予測変換」 とは、パソコンや携帯電話、スマートフォンといった電子端末において文字入力を行う際、すべての文字列を打ち込む前にソフトウェア側が頻出文字列やユーザーが登録した文字列、あるいは過去の利用履歴から入力しようとする文字列を予測し変換すること、あるいは変換候補を選択肢として示すことです。
例えば 「同人用語」 という言葉を頻繁に使う人の端末なら、「どう」 と入力した時点で 「同人用語」 という言葉を入力しようとしている可能性が高いでしょう。 さらに 「どうj」「どうじ」 まで入力していれば、ますますの可能性は高まります。
この場合は、変換候補に 「同人用語」 を示すことで残りの文字列の入力をしなくとも、また文字変換を介さずとも 「同人用語」 を入力することができることとなり、より迅速で正確な文書作成が可能となります。
文字入力で連打する人は格別な注意が必要な 「予測変換」
こうした機能は ネット の チャット やチャット機能がある ネットワークゲーム での他 プレイヤー との文字情報のやり取り、加速 している 掲示板 の 書き込み などなど、スピーディーな文字入力が必要とされるケースで大変重宝するものです。 機能や設定によっては圧倒的な速度で入力できるようになります。
しかし一方で、過去に使っていた変換が予期せぬタイミングで誤って現れ、急いでいるだけについ連打でそのまま相手に送信してしまい、とんだ恥をかいたり トラブル が生じる場合もあります。 例えば エロ な話題を別の誰かとしていた、エロいキーワードで検索などをしていた場合に、ついエロい言葉の 誤変換 による文字列がそのままになったりします。 気が付けば直せばいいだけですが、連打していたり、入力途中の画面が外部に表示されてしまう状況 (動画のライブ配信など) だと、変な言葉が表示され恥ずかしい思いをすることもあります。
とくにライブ配信 (生配信) で多くの ファン を持つ若い女性 配信者 などが、セックスやそれに近い分野のエロ用語、あるいは恋愛とか 結婚、妊娠に関する文字列などをうっかり表示させてしまうと、視聴者からあらぬ誤解や憶測を呼び、ちょとした 炎上 が生じてしまう場合もあります (まぁ 我々の業界ではご褒美です なケースもありますが)。
さらに人名や地名など個人情報に関するもの、郵便番号や電話番号、メアドなどが出てしまう場合もあるので、利便性は落ちますが外部配信に使う端末ではこまめに入力履歴を消す、あるいはそもそも個人用の端末と配信用端末は別のものにするなど、「うっかり予測変換ミスによる地獄」 を避ける工夫は必要でしょう。