実際に手を出す前からプンプン匂う…「地雷臭」
「地雷臭」（じらいしゅう） とは、それと知らずにうっかり関わったり近づくと酷い目に遭う、不幸 になってしまう…という意味の若者言葉、地雷 を予感させる臭い、雰囲気 や空気のことです。 例えば出来の悪いダメな ゲーム を 「地雷ゲーム」（地雷ゲー） などと呼びますが、「地雷臭がする」 といった場合には、買う前からそうしたゲームであるのが何となく分かる…その兆候を見る人が見ればわかる…といった意味となります。
「地雷」 自体は、おたく や 同人 の世界以外でも 普通に 使われる言葉で、「地雷臭」 も同じように使われますが、「地雷」 かどうか嗅ぎわけるポイントは対象物によって様々です。 「あるあるネタ」 のように真実を突きながら面白いパータン、笑えるパターンも数多くあり、掲示板 などで ネタ として情報を集めたり、ガイドライン化している場合もあります。
地雷臭ぷんぷん…ゲームとかアニメにありがちなこと
新作に対する 「地雷臭」 の代表的なパターンとしては、過去の類似作品や、その作品を作るアニメ制作プロダクションやゲームハウス、企業などが過去に失敗したケースと、新作がどの程度類似しているのか、どのくらい共通項があるかが、まず最初の大きなポイントとなります。 いわば 「前科がある」 みたいな感じです。
例えばアクションゲームを作ると駄作ばかりのゲーム会社がアクションゲームを作るとなると 「地雷」 の確率がとても高いでしょうし、過去に失敗作を世に送り出している制作者や原作者、監督の存在や、現場 で トラブル ばかり起こすキーマンが制作に関わっているとの情報などがあれば、これも 「地雷臭」 が漂う原因となります。 また 「商売優先」 に見える安易な続編 （ナンバリングタイトル） だったり、度重なる発表・発売時期の遅延、スタッフが途中で逃げ出したなどの情報も、「地雷臭」 の嗅ぎ分けポイントとして重要でしょう。
また色々なところで良く聞く 「地雷臭」（筆者 自身の実体験でもある） のパターンとしては、実写がでてくるゲームとか、過去の人気作品のリメイク （なぜかアイドル主演） だったり （原作レイプ になっている）、監督や出演者、制作者などが自画自賛を繰り返している、製作スタッフや外注プロダクションが隣の国である （三文字作画 である）、などでしょうか。
こうした 「地雷臭」 の根拠となるような情報は、過去に地雷を踏んで被害にあった人や、関連情報に当たるなどして詳しい人ならば、ある程度事前に予測でき、雑誌やテレビの広告などでどれだけ素晴らしい作品なんだと訴えていても、独特の 香ばしさ を感じて、うっかり手を出さずに済んだりもできるものです。 いきなり空から降ってくる爆弾やミサイルなどと違い、地面に敷設されセンサーの感知によって起爆する地雷は、「きちんと調べ、近づかないように努力する」 ことで、避けられるからです。
しかしそうした経験や情報がないものは判断ができず、広告や前評判に騙され知らずに 「地雷」 を踏んでしまうことにもなります。 その場合は、「地雷処理班」 などと呼ばれることになります。
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