ありえないクオリティのフィギュアに対する罵倒表現です
「邪神」「邪神像」、もしくは 「モッコス」 とは、あまりに酷いデキのフィギュアに対する罵倒表現の一つです。
元ネタ は、ナムコから発売されたプレイステーション2用のRPGソフト、「ゼノサーガ エピソードII 善悪の彼岸」(2004年6月24日発売/ モノリスソフト制作/ フィギュア制作はエンターブレイン) の 限定 版 「プレミアムボックス」 に同梱されていた、ゲーム に登場する キャラクター である 「KOS-MOS」 のフィギュアの 「あまりのクオリティ」 に由来します。
ホラードールなみの恐ろしい顔と表情に、ネットで話題が沸騰
通常版 (7,329円) に比べ1万円ほど高価 (18,690円) なこの限定版プレミアムボックスには、豪華特典としてゲームに登場するタブバイクや武器 アイテム、キャラフィギュア、ビジュアルブックなどが付属していました。 ところがそのうちメインとなるKOS-MOSフィギュア (立ちポーズ、座りポーズ2体) のつくりがあまりに酷く、とりわけ 「人形は顔が命です」 のはずなのに、色塗りがへたくそで、ほとんどホラー人形のような状態になっていました。
一部では、デキの悪いフィギュアに対する単位扱いにも
ネット 上でこの情報とフィギュアの 画像 が出回るや、これはひどい と話題となり、人気の画像掲示板 「ふたば☆ちゃんねる」 などで話題が沸騰。 さらに 2ちゃんねる や各種ゲーム系 掲示板、コミュニティなどにも 拡散 し、画像を元にした AA や コラージュ (アイコラ) 作品が大量発生。 キャラの愛称として以前からあった 「もっこす」 と組み合わされ、邪神モッコス、あるいは単体で 「モッコス」 などと呼ばれるようになりました。
転じて、低クオリティのフィギュアを 「邪神」「邪神像」「モッコス レベル」 と呼んだり、フィギュアのデキの悪さを表す単位として、「1モッコス」 などと使うようにもなりました。
ある意味、近年でも稀なフィギュア
いわゆるセーラームーン以降のフィギュアブーム以前を知っている人にとっては、確かにかなり酷いフィギュアではあるものの、ちょっと懐かしい感じもする造形なんです
わずか数百円のそれらに比べ、実質1万円もするフィギュア (バイクの方にお金がかかってるとは云え) がこのクオリティは、やっぱりちょっとありえない感じです。 1,500円〜3,000円程度で着色済みのソフビフィギュアのデキの良いものが今は大量に出回っていますから、フィギュアブーム以降のフィギュアがスタンダードの若い人にとっては、とりわけインパクトがあったんでしょうね。
現物を 筆者 は持っていませんが、知人が所有しているようなので、今度写真を撮らせてもらいにいってきますw