実在するのか、痴漢の妄想か…「痴漢OK娘」
「OK娘」 あるいは 「痴漢OK娘」 とは、そのまんまですが、痴漢行為 を受け入れる若い女性のことです。 「痴漢フリー娘」「痴漢待ち」 と呼ぶこともあります。 痴漢行為は性犯罪ですが、被害を受ける女性側が行為を認めることで合意のあるものとなり、犯罪ではなくある種の性的プレイとなります。 内容によっては 天使 とも呼ばれます。
ただし創作物で使われる場合はともかく、現実の痴漢とされる人たちの情報交換の場でも同様の意味の呼称として使われており、それが本当に相手がOKしているのかどうかは、はなはだ疑問でしょう。 痴漢の少なくない一部は逮捕された際に 「相手は抵抗しなかった」「嫌がらなかった」 などと供述し、「合意だった」「むしろ誘ってきた」「喜んでいた」 と証言するケースも少なくありません。 常識的に考えてそのような女性が存在する可能性は限りなく低く、責任逃れのための虚偽もあれば、ほとんど病的な痴漢側の 認知の歪み によって 「そう思い込んでいるだけ」 の方がずっと多いでしょう。
援助交際 (援交) やパパ活 (P活)、その周辺の様々な用語は、エロ漫画などの創作物で演出として便利に使われることがある一方、現実の犯罪行為や未成年者に対する買春行為の 現場 で実際に隠語として使われているケースも多いものでしょう。 その意味ではリアルな言葉でもあるOK娘も、安易に用いるべき言葉ではないかも知れません。
なお実際の援交に関する隠語として使われていた 「JC」(女子中学生) や 「JK」(女子高生)、「諭吉」(一万円) などのように、あまりに広まって一般語化したような言葉もあります。 これはこれでどうなんだという気もしますが、一定以上の広がり方をした場合には隠語としての意味も薄れますし、そもそも言葉とはそういうものだという部分はあるのかもしれません。
創作物における 「痴漢OK娘」
18禁・成人向け の創作物においては、痴漢行為は非常にポピュラーな シチュエーション のひとつです。 同じ痴漢ものでも被害者となる女性視点で描かれるものと、加害者である痴漢目線のそれとでは似て非なるものとなりますが、ことエロ漫画 (とくに男性向け) に関しては、痴漢される女性視点での描かれ方が多いかもしれません。
これは痴漢側に 感情移入 するよりも女性側に感情移入する方が痴漢行為のいやらしさや女性側が受ける不快感が分かりやすいこともありますし、女性側への感情移入で被虐的・マゾヒスティックな感情が得やすいことがあります。 絵 で描かれるのももっぱら女性やその肉体なので、都合がよいという部分もあります。