サークル、そしてジャンルの栄枯盛衰も占う 「新刊率」
「新刊率」 とは、同人誌即売会 で サークル が新しく発行した 同人誌、すなわち 新刊 がどのくらいあるのか、「初売り本」 がどれだけあるのかという割合のことです。
サークル個別に使う場合、「あのサークルは新刊率が高い」 と云えば、積極的に新しい作品、同人誌をどんどん出すパワーのあるサークルということになりますし、あるイベント、あるいは特定の ジャンル で新刊率が高いとなれば、そのイベントやジャンルに人気がある、新しい作品や作家、読者 がどんどん集まっているという状況となります。
「新刊」 の対義語は 「既刊」 になりますが、「既刊率」 もしくは 「在庫率」 が高いとなると、サークルやイベント、ジャンルが停滞しているということになります。
もっとも新刊率の高いイベントといえば、それはやっぱり…
せっかく新しい同人誌を出すなら、一般参加者 が多く、たくさん数が売れそうなイベントにあわせるのが一般的でしょう。 というわけで、最大の同人イベントである コミケ に合わせた発行が当然ながら多く、コミックレボリューション (現在休止中) や コミックシティ などがそれに続くといった感じでしょうか。
逆に小規模な オンリーイベント や 地方イベント などは、既刊率が高いイベントということになりますが、コミケなどの大規模イベントでは混雑が酷くてじっくりと本を選ぶことができないケースもあるので、大規模イベントでの新刊初売りはパスして、オンリーなどで既刊となってから手にする同人 ファン なども多いものです。 ようは使い分けが肝心といったところでしょうか。