ワクテカとしばしばセットで使われる全裸待機
ワクテカで…全裸待機実施中です!(寐津菟かき子) |
「全裸待機」(裸待機) とは、素っ裸、真っ裸 (マッパ) になり正座をして、ことの成り行き、あるいは自分の望む展開が訪れるのをいまや遅しと期待しまくって待ち焦がれること、およびその様子のことです。 「ワクテカで全裸待機」 なんて感じで使います (後述)。
セックスの前などで、シャワーを浴びている彼女が出てくるのをベッドで待ち焦がれるなんてイメージですが、もっぱら オナニー の時に使われるケースが多く、テレビの深夜番組などでエッチなシーンが始まるのを、今か今かとティッシュ片手に正座、もしくは胡坐をかいて、お茶の間で待っているイメージでしょうか。
ちなみに 「オナニーの時にわざわざ 全裸 になる」 と云うのは、おかしみのある極端な 「オナニー」 の表現、あるいはちょっとヒステリー気味な 「オナニー準備」 の、割と昔からある言い回しのひとつです。 「オナニーでわざわざ全裸かよ!」「そのくらい期待してるんだよ!」 という訳です。
なお全裸とまではいかないとか、あるいは 書き込み をする場の TPO 的に下ネタっぽい全裸が使いづらい時 (一般人 と思われる個人の サイト や ブログ の コメント欄 など) に、それでも並々ならぬ期待感を持って待機しているというのを伝えたい場合には、単に 「正座待機」 と呼ぶこともあります。
ワクテカと全裸待機が合体、ワクテカで全裸待機します!
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ワクワクテカテカ (ツヤツヤ)のAA |
こうした言い回しは 「もう裸で待っています」「とっくに全裸で待機してます」 という感じでわりと古くからエロ雑誌やら ネット の 界隈 でも聞かれていました (アダルトビデオのレビューなどにも結構ありました)。
その後ワクワクと期待して待っている アスキーアート である 「ワクワク」 が 実況系 の 掲示板 などで登場。 さらにその 「ワクワク」 に脂ぎった 「テカリ」 をつけた、「ツヤツヤ待機」「ワクワクテカテカ」 AAが登場して、慣用句的に各地に伝播しました。
言葉としての 「全裸待機」 の語源や、概念 がいつできたのかは前述したとおり歴史も古く、実はかなり謎なんですが、いわゆる ネットスラング として、オナニーや性的なもの以外にも 「極端な期待感の表れ」 として頻繁に使われるきっかけになったのは、この 「ワクテカ」 との出会いだったんじゃないでしょうか。
アニメが始まるのを、あるいは好きなキャラが出る瞬間を、全力で待機
「全裸待機」 発祥の場は不明ですが、広まったのは 2ちゃんねる の実況板や、「チャットちゃんねる」 など アニメ の実況系の板だったのは確実で、とりわけNHK教育テレビで放映されていたアニメ 「カスミン」(2001年10月13日〜2003年10月1日) や、「僕は神山満月ちゃん」 なる流行語まで生み出したアニメ 「満月をさがして」(フルムーンをさがして/ 2002年4月6日〜2003年3月29日)、さらに放映当時爆発的な人気を誇った日曜朝のアニメ、「ふたりはプリキュア」(2004年2月1日〜 2005年1月30日) あたりの実況 スレ は、この言葉の広がりに大きな役割を持ちました。 お気に入りの番組の開始や、好きな キャラ の出番を待っているイメージですね。
いわゆる ブログ がブームとなり、爆発的に利用者が増え、「2ちゃんねる」 や 「チャットちゃんねる」 などの掲示板の言葉がネット全体に怒涛のように一気に広まったのが2003年頃からですので、これらのアニメと実況民の影響力は大きかったのかも知れません。 なお 2007年に放映され大人気となったアニメ、「らき☆すた」 の番組後半、「らっきー☆ちゃんねる」 の第12回 「あきら様本編進出決定!」 では、出演キャラの白石みのる (白石稔) が 「皆さん、ガクブル、いやwktkの全裸待機ですね」 と コメント する状況にまでなっています。
ちなみに 「wktk」 ですが、これは後に 「ワクテカ」 が ローマ字略語 化して 「wktk」 となったので、「wktkで全裸待機」 などと表現の仕方になったものです。