髪の表現に立体感やリッチさをプラス 「インテーク」
「インテーク」 あるいは 「エアインテーク」 とは、人物の 髪型 においては、主に頭頂部中央前あたりで 髪 の一部を左右に広がる房としていったん持ち上げて上下二層にし、持ち上げた房の左右の端を下に下ろすものです。 正面から見ると車や航空機にある空気取り入れ口のエアインテークに似た空間ができるため、俗称としてインテークやエアインテークと呼ぶようになりました。
インテーク部分は髪の長さや持ち上げる高さ、全体のボリュームなどで様々なバリエーションがあります。 しかしこれ単体でひとつの髪型として認識されることは稀で、他のポピュラーな髪型との複合や、髪型を構成するパーツの一部として見かけるものが多いでしょう。 ただしインテークの持ち上げ量が大きく左右端の部分も極端に長いと、左右振り下ろしの独特な髪型になることもあります。 髪の長さは問いませんが、ショート ではトップヘビーになりがちで、やはり ロング や セミロング あたりの収まりが良いようです。
髪型というよりはボリュームのある髪を立体的でリッチに描く、誇張した技巧的描写の発展型のような感じですが、主に美少女の髪を描く手法として流行り始めると、1990年前後を中心に大流行することとなりました。 これはこの当時、女性の間で大人っぽいクールなイメージのあるかきあげ前髪 (バング) や前髪部分を跳ね上げた ワンレングス が流行っており、これら流行りのヘアスタイルを取り入れるという部分と、絵的な高さと立体感のある表現が、キャラ の個性付けにうってつけだった部分もあるのでしょう。
髪型にアレンジできる様々なアクセントパーツが登場・発展
髪の描き方として流行したり定着したものはいくつかあります。 インテークと同じように髪型の一部を構成したりアクセントとして描かれるものには、この他 アホ毛 (頭頂部から1本の細い房状の髪が飛び出しているもの) や 触角 (細い髪の房が昆虫の触覚のように左右から1本ずつ計2本でつき出したり振り下げたりする)、ドリル (尖って巻き上げられたような お団子状の髪の塊 や、顔の左右にくるくる巻いた髪が振り下ろされるもの、縦ロール) などがあります。
インテークやツインテールとともに、いかにも男性によるネーミングっぽい名称や分類ですが、アホ毛のように美容業界から生じた言葉もありますし、イラスト の世界だけでなくドールやフィギュアといった立体造形物の ファン らが使い始めたものを含め、現実と架空の髪型とが相互に影響し合ったものも含まれています。
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