同人用語の基礎知識

モヒカン

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ヒャッハー! 日本ではすっかりならず者の髪型に 「モヒカン」

 「モヒカン」 あるいは 「モヒカン刈り」 とは、 の中央部分を長く残してしばしば逆立て、側頭部を短く刈り上げるド派手な 髪型 や、そうした髪型をした人を指す言葉です。 日本においてはパンクやロックといった音楽やその文化の強い影響を受けたスタイルと理解されており、ある種の反骨精神やアナーキズム (無政府主義)、あるいは個人の個性を過激な形で表現する手段として広まっています。 中央部の長い部分を 赤髪金髪 といった 髪色 に染めることもあります。

 スタイルや名称の由来となったのは、現在のニューヨーク州ハドソン川上流、キャッツキル山地に住むアメリカの住先住民族 (ネイティブアメリカン) であるモヒカン族にあるとされ、彼らの中の戦士が戦いを前に髪型を整え士気を高めたことに起源があるとされています。 類似の髪型はモホーク族が行っていたモホーク刈りもあります。

 サイド部分を完全に刈り上げずに残し、頭頂部 (トサカ) のみをやや長めにしたものはソフトモヒカン (ソフモヒ) と呼ぶこともあります。 音楽ライブなどではこのトサカ部分に を着けて際立たせたりもしますが、普段のたたずまいは派手ではなく (トサカとサイド部分のバランスにもよりますが)、日常 の生活に支障が出かねない完全モヒカンと違って、かなり現実的な髪型だと云えるでしょう。 またそれに多少は近い髪型に、サイド部分がやや広めなツーブロックもあります。

「マッドマックス」 と 「北斗の拳」、そして 「ネットモヒカン」

 一方、1979年公開のオーストラリアのアクション映画 「マッドマックス」(Mad Max) においては、前述したパンクやロックの影響を受けつつ作中では 主人公 マックスと対峙する暴走族メンバーの髪型としてよく用いられ、さらにその影響を受けた日本の マンガ 「北斗の拳」(1983年) においても同様の扱いだったことから、弱者相手に略奪や暴力行為を行う 「ならず者」 あるいは敵としては 雑魚 みたいな キャラ といった、あまり良くないイメージが極めて強い髪型だと云えるでしょう。

 その後の ネット の世界では、ここからさらに転じる形でネット上で暴れまわる人たちを ネットスラング でしばしばネットモヒカンなどと呼び、ネットを手斧飛び交うサザンクロス・シティに喩えつつ迷惑をかける行為を モヒる と呼んで動詞化して使うこともあります。 これは ネトゲ などでアイテムダッシュする人とか、他の プレイヤー に集団で迷惑行為を働くような人にも当てはめられて使われるようになっています。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2006年10月21日)
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