幼かったりクールだったり 「ぱっつんヘア」
「ぱっつんヘア」 あるいは 「前髪ぱっつん」 とは、主に女性の 髪の毛 の前髪部分 (バング) を水平に横一直線で切り揃えたスタイルのことです。 長さは問いませんが、眉毛か眉毛の上あたりでカットし、しばしばおでこ (額) の一部が出ている状態を指すことが多いかもしれません。 ただし、いわゆる でこ出し とは異なり、完全におでこが出るわけではありません。
髪型 や髪全体の長さは問わず、あくまで前髪部分だけのスタイルを指す言葉で、全体が短い ショート でよく似合いますが、セミロング や ロング の方が特徴が際立つかもしれません。 ぺたんこ髪 とも相性が良いでしょう。 一方、男性のぱっつんヘアの場合は、とっつぁん坊やとかおぼっちゃまみたいなイメージになるでしょう。
女性のぱっつんヘア自体は流行り廃りがあり、おおむねどのくらいの高さで切り揃えるか、前髪の厚さやアレンジが時代ごとに変化します。 小さな女の子や若い女性なら子供っぽさや幼さが、大人の女性なら、とりわけおでこの露出が大きくなる眉毛のずっと上でのカットは、クールで スタイリッシュ、ファッションモデル的なイメージもあり、現代風な感じになります。
また眉毛が完全に露出するため、豊かな表情とか強い意志、明るさ、大人っぽさと可愛らしさの両方取りみたいな効果もあります。 一方で顔のパーツそのものが強調されたり派手な印象もあり、人によっては個性的であるがゆえの気難しさとか我の強さ、自己顕示欲 の強さを見るものに与えることもあります。
創作物においてはしばしば 脇役 として登場し、主人公 を明るくサポートする親友として描かれたり、コメディリリーフ や ムードメーカー、アホの子 といった役回りが多いかもしれません。 不思議ちゃんみたいな場合もあります。 個人的にはマンガ 「エースをねらえ!」(1973年) に登場し、親友として主人公である岡ひろみを励まし支える愛川マキが オールタイム・ベスト ぱっつんキャラです。
1995年デビューの篠原ともえさんから 「シノラーブーム」 へ
短めのぱっつんヘアがブームになったこともあります。 比較的最近で代表的なのは、1995年に歌手としてデビューした篠原ともえさんから生じた、1990年代後半の 「シノラーブーム」 におけるものでしょう。 この場合、単に前髪がぱっつんしているだけでなく、お団子 とかぺたんこ髪とか帽子、ヘアアクセサリなど、様々な アイテム を使った従来にあまりないド派手なヘアスタイルとなっていました。
これら奇抜なファッションや髪型は従来のいわゆる 「女の子っぽさ」 からは離れたやや 中性的 なものでしたが、原色を多用したカラフルな衣装と独特な語り口 (「〇〇ですぅ〜」「くるくるっ」 みたいな)、天真爛漫な底抜けの明るさと自己主張の強そうなぱっつんヘアは若い女性だけでなく男性にもその影響が及び (男シノラーみたいな呼び方もされたり)、一種の社会現象ともなりました。
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