大人っぽいシックな装いになったり、おばさんぽくなったり 「ひとつ結び」
「ひとつ結び」 とは、主に女性が 髪の毛 を一か所でまとめて紐やゴムなどで括って結ぶアップスタイルの 髪型 のことです。 結び目にブローチなどを髪飾りとして着ける場合もあります。 一般的には頭の後ろの中央部やや下の方で束ねる形を指すことが多く、ポニーテール やシングルテール、ひとつ縛りや ひっつめ、しっぽと呼んだり、中央ではなく左右どちらかに偏っている場合は片しっぽみたいに呼ぶこともあります。 男性の場合は 「ちょんまげ」 と呼ぶことが多いかもしれません。
前髪をある程度、あるいはごく薄く残すこともありますが、おおむね デコ出し (デコ出しヘア) となりがちな髪型のひとつであり、ロング や セミロング といった長めのヘアスタイルの多い女性が、日常 の生活する中で邪魔になりがちな前髪を含めた髪あしらいのひとつとしてよく用います。 清潔感 があり落ち着いて真面目そうな印象になるため、就活の際に リクルートスーツ などにあわせて用いられることも多いでしょう。
一方で、ひと昔前の中高年女性がとくに良くしがちな結び方だったことから、垢ぬけない イモ ぽさや 地味 な姿から 「おばさん結び」 みたいな呼ばれ方をすることもあります。 これはひとつ結びの形がどうこうというより、ヘアスタイルや身だしなみに無頓着な女性が、とにかく楽だからと 雑 にこの髪型を選びがちだったという部分も大きいのでしょう。 とはいえこうした ネガティブ な呼び方をするのは女子中高生などが多く、そうした年代の子供を抱えた お母さん が、日々の忙しさからいちいち髪型になど構っていられないという状況もあります。 機能的で働き者の美しい髪あしらいだと思います。
なお宮廷に仕える女官や 巫女 さんなどが後頭部の下の方で結ぶ髪をこう呼ぶこともあります。 その際は女官や 巫女装束 の装いの一部として、結び目に髪飾りとして麻紐で結んだ奉書紙や熨斗 (のし)、丈長 (たけなが)、髪の毛の長さが足りない場合は併せて髢 (かもじ/ 添え髪) を付ける場合もあります。 日本の伝統的な上流階級女性の髪型のひとつでもあり、和装が見直される中、大人っぽくてシックな装いとして再評価もされています。
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