商業展開を行う人気バーチャルモデルも続々誕生
Shade や STRATA、LightWave、Metasequoia や六角大王などなど、3Dモデリングソフトで制作されたリアルで実写風の美少女 CG の キャラクター を、とくに 「バーチャルアイドル」、あるいは 「バーチャルビューティー」「バーチャルモデル」と呼びます。 バーチャル (仮想) なアイドルやモデルさんというわけです。
もともと3Dモデリング処理は、パソコンのCPU・メモリパワーに大きく依存する重い処理なのですが、パソコンの高性能低価格化を受け、こうした新しい 作品ジャンル が生まれ、また広まってくるのは、とても喜ばしい事ですね。 手間さえ掛ければ、業務用グラフィックワークステーションで作成された市販3Dゲームのデモ画面に対し、さほど遜色のない レベル の作品が作れるようになったのは素晴らしいです。
ところで用語としての 「バーチャルアイドル」 は、一概には云えませんが、当初は オリジナル で写実的なリアルさを持つキャラの総称といった言葉で使われるケースが目立ちました。 そのイメージを強力に牽引したのが、1997年に雑誌で、1998年に ネット でも公開された、人気漫画家 くつぎけんいちさんによるキャラクター、「テライユキ」 でした。
既存の アニメ や ゲーム といった 版権もの のキャラや、それらに近いいかにもアニメキャラっぽいデフォルメがされたキャラを立体化した場合は、これらとの対比の意味もあり、バーチャルフィギュア と呼んで区別しているケースがあったんですね。 しかしすぐにこうした区別はなくなり、またバーチャルフィギュアといった言葉も意味や 概念 が変化しています。
ネットアイドル化してファンを持つ人気キャラも
普通の2DドットCGや イラスト のキャラクターと異なり、より現実感のある美少女3Dキャラは、ある種の ネットアイドル (ネトア) として捉える場合も少なくなく、その場合、作者 はマネージャー、掲載ホームページ (もしくは 同人サークル)は所属事務所と呼ばれ、キャラそのものにも性格や人格が与えられる場合もあります (インタビュー記事が作られたりなど)。
もちろんこれは、あくまで一般常識の範囲内での 「ノリ」 の話ではありますが、最近ではアマチュア作家の創造した3Dキャラが 商業 展開をはかる例も多く、作者が CGモデル として最初から商業売り込みをはかるケースも増えて来ているようです (もっとも現時点では、あまり成功例は見かけないようです
なおソフト類では、プロユースの高機能を持ちながら価格が手軽になった 「Shade」(エクス・ツールス(株)発売、ホームページは こちら)の人気が高く、この種の作品・データを楽しむ際のプラットフォームになりつつあるようです。