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ゆるゆるオーバーサイズが今風 「カーディガン」

ちゃっぷい秋冬の必需品といえば やっぱりカーディガン (締切やば子)
ちゃっぷい秋冬の必需品といえば やっぱりカーディガン (締切やば子)

 「カーディガン」(Cardigan) とは、前開きでボタンやファスナーが付いた毛糸編み、もしくはニット素材などの トップス のことです。

 小さめの襟がついたもの (刻み (切れ込み) のない肩掛けのようなショールカラー) もありますが、襟なしデザインが良く選ばれ、頭から被るプルオーバー (pullover) タイプのセーターなどと違い、脱ぎ着や温度調整がしやすいのが特徴です。

 季節の変わり目や夏場のエアコンが効いた室内での 防寒対策 のための一枚として、シャツ の上に羽織ったりトップスとして使ったり上着の中に着るなど幅広い使い方ができます。 同じニット系の ベストニットベスト) と並び、快適な生活を送るための便利 アイテム のひとつとも云えます。

 学校 や職場における補助的な服飾品としてよく用いられ、制服 やビジネス着に合わせる形で男女問わず広く使われます。 、シルエットは時代によって流行り廃りがありますが、単色無地 でくすんだ感じの落ち着いた 色調 が当世風でしょうか。 よりカジュアルなものでは、やや鮮やかな色彩で首回りや袖の一部にストライプが入ったり、胸に大きめのワッペンがついたものもあります。 ポケットは左右に二つ、腰の少し上あたりに正面よりで入るイメージです。

時代とともにカーディガンの着こなしも変わる

 1990年代後半に一世を風靡した ギャル やその影響を受けた女子中高生らのカーディガンは独特な存在感を持ち、大きめでだぶっとしたカーディガンをゆるゆる・ぶかぶか にして、ミニスカート の裾近くまで伸ばして着るのが一つの スタイル として確立しています。 腕の部分がとくに緩く広いものはボリュームスリーブと呼びます。 RALPH LAUREN (ラルフローレン) や EASTBOY (イーストボーイ) といった ブランド やその 雰囲気 を持つカーディガンのオーバーサイズはとくに流行しました。

 これは体形をある程度カバーしつつ痩せ・華奢見えしやすい、ルーズな感じが時代にあったなど様々な理由があります。 冬場は上に ブレザー を重ねますが、ブレザーの裾からもはみ出すくらいの長さがギャルっぽさという感じです。 当然袖も伸ばし手が隠れるくらいにします (萌え袖)。 学校が 舞台マンガアニメ でも キャラ の普段着のひとつとしてよく描かれ、2000年代以降もギャルかどうかを問わず、女子中高生の着こなしのひとつとしてすっかり定着しています。

 ギャルっぽい着こなしの他に、カーディガン特有の特殊なイメージとして、テレビ・芸能プロデューサー風と、昭和 の不良・ヤンキー風の着こなしがあります。 プロデューサー風は 日焼け した身体に ポロシャツ などのカジュアルなシャツ、あるいは首元にスカーフを捲き入れたドレスシャツを着てカーディガンの袖に腕を通さず羽織ったり、カーディガンの長袖を首の前まで廻してゆるく結ぶ (肩巻き)、腰のあたりで同様に結ぶ (腰巻き)と云ったスタイルです。 チノパンにサングラスと小さめのセカンドバッグ、素足に ローファー やデッキシューズを合わせると完璧です。 体形が太目なら、できれば下品な口ひげもあるとなおOKです。

 一方の不良・ヤンキー風は、白のハイネックシャツなどに鮮やかな赤とか青のカーディガンを着るスタイルで、前開きのボタンの一番上と下あたりを外してだらしない感じにするとかなり 「それっぽい」 ものになります。 学ランの ボトムス か金や銀のピンストライプ (細いストライプ) の入った スラックス に派手目のバックルがついたベルト、つま先が尖った黒や白の革靴のかかとを潰して履いたら昭和つっぱりファッションの完成です。 薄く潰した学生鞄かセカンドバッグ、セメント袋あたりを持ってパンチパーマに口ひげまでつけて肩で風を切って歩けば、周囲の シャバ い連中は道を開けてくれるでしょう。

由来はカーディガン伯爵の考案からという説も

 カーディガンの構造は、それ以前から広く使われていたVネックやUネック、もしくは丸首 (クルーネック) の長袖セーターに前開きとボタンを着けて脱ぎ機を簡単にしたもので、服飾的に考えてもそれほど突飛なものではありません。

 セーター自体は1891年にアメリカのアイビーリーグのフットボール選手がトレーニング着として用いたものが名称の由来 (sweater/ 汗をかく) ですが、ウールやカシミアといった動物繊維を編んで着込むための服はそれ以前からヨーロッパで広く普及していました。 とくに現在のそれに近いものは、11世紀ごろにイスラムの手芸技術をノルマン人が習得し、イギリス海峡にあるガーンジー島、ジャージー島に伝えて広まったものとされます。 一般のこの2つの島がセーターの起源の地とされますが、ジャージー島は名前から分かるように ジャージ の故郷でもあります。

 前開きとなったものもそれ以前から存在はしていましたが、現代的な形で再定義され、カーディガンという名称で呼ばれるようになったのは、1853年から始まったクリミア戦争時にイギリスのジェイムズ・ブルーデネルさん (第7代カーディガン伯爵/ 最終階級は陸軍中将) が考案したものからとされる話がよく知られています。 名称の由来も伯爵名からです。 形状は襟なしの前開きセーターで、諸説あるものの、これを原型として広まったとする説が有力なようです。

 機能性に富んだ服には軍服やら 軍事 やらに源を持つものが少なくありませんが、現在でも本場でもあるイギリス軍が用いているカーディガンなどが並行輸入され、その機能性やデザインから人気を集めているようです。 一般のカーディガンと異なるのは、肩部分に軍服やトレンチコートなどと同じようなエポーレット (肩章/ タブ状の布) や色違いの補強が入っていることもある点でしょう。 野性味がありアウトドアスポーツはもちろん、ちょっとしたおしゃれ用としても人気があります。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2009年7月20日)
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