同人用語の基礎知識

地形効果

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どこで戦うかはとても重要、それはリアルでもゲームでも 「地形効果」

 「地形効果」 とは、ゲーム においては、キャラユニット などが 配置 された特定の地形 (ゲームの戦闘マップ・フィールドにおける存在地点、ヘックス) から受ける有利・不利な効果のことです。

 例えば戦術シミュレーションゲーム (SLG) の場合、戦闘マップやフィールドは陸地や河川、海や空などで構成され、なかでも主戦場となる陸地は草原や荒地、湿地、砂漠、森林、丘陵や山岳、あるいは道路や橋梁、都市や村落などに別れています。 多くのゲームではそれぞれの地形ごとに移動のしやすさ、戦闘力や防御力の増減 (バフデバフ)、索敵や隠蔽のしやすさなどが 設定 されています。 草原なら移動速度が速くなり湿地なら遅くなる、都市や山岳なら防御力が高くなるなどが代表的です。 ゲームにおいてはいかに敵より有利な地形に自兵力が陣取るか、敵を不利な地形に追い込んだり誘導するかが、勝負の行方を決める大きな要素となるでしょう。

 また地形によっては特定の兵科や職業、属性、あるいは攻撃が有利になる特殊な効果 (特効) を持つこともあります。 例えば水の属性を持つキャラなら湿地や河川で戦うと有利になるとか、逆に火の属性を持つキャラなら不利になるなどです。 特定のキャラやユニットだけが入れたり入れない場合もあります。

 多くのゲームでは地形効果の他、それぞれのキャラやユニットの個体としての強さや相性、戦闘時の方向、天候や風向き、戦術や戦法の組み合わせなどで複雑に有利・不利が入れ替わり、プレイヤー はこれらを思考力や反射神経を持って次々に繰り出し、敵を翻弄して戦うことになります。

 これらは現実の戦争や戦闘をシミュレーションしたものなので、それらにおける地形の重要性も結果的にあらわしています。 有名な兵法書である孫子にも地形篇として6つに分類した地形 (通・挂・支・隘・険・遠) とその特徴が詳しく説明されています。 それは単にどの地形が有利か不利かといった分析や対策法のみならず、自分たちがいかにして有利な地形を陣取るか、逆に敵をどうやって不利な地形へと誘導し追い込むかが述べられています。 さらには他の篇とも関連し、戦いの前に地形をどう調べて把握するか、敵にそれを許さないか、そのために何をすべきかなど、地形を軸にした様々な知恵が巡らされています。 これらの考え方は、孫子の時代からはるか2500年後の現代にあっても生き続けています。

ホーム・アウェーの言い換えとしても

 これが転じて、ゲームや戦争以外の場でも地形効果を比喩として使うこともあります。 例えばいかにも女性向けっぽい内装で客も女の子ばかりの飲食店に男性が入るとどうも落ち着かないとか、ウェブサイト を男性が好みそうなデザインにすると内容に関わらず男性の利用者が増えるみたいな効果です。 これらはプロ野球やサッカーといったスポーツの世界で使われるホーム (地元・本拠地) とアウェー (敵地・遠征先) といった対比と同じような使われ方となります。

 なお有利不利どころか、毒効果などにより 状態異常 を引き起こしたり、その場にいるだけで体力がどんどん削られていくような様は スリップダメージ と呼びます。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2004年12月20日/ 項目の再構成です)
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