私の友人には同じ担当がいます… 「=で繋がる人」
「=で繋がる人」 とは、主に男性アイドルに対する女性の ファン が、自分の 「身内」や 「相方」(同じアイドルグループなどのファン仲間や親しい友人) の中に、ある特定タレントの 「担当」(そのタレントの一押しのファン、推し の人) がいるとの意味の言葉です。
例えばあるアイドルグループがあり、その中にAさん、Bさん、Cさんといったアイドルが所属しているとします。 この場合、自分がAさんファンの場合はA担当となり、Bさんファンの人はB担当となりますが、身内や友人にそのBさんファンがいる場合は、「B担=で繋がる人がいます」 として、「私の身内にはB担がいます」 をあらわします。
事前に同担にまつわる人間関係トラブルを防ぐために
なぜこのような面倒くさい言い方になるのには、いくつか理由があります。 まずアイドルファンは同じグループのファン同士で 仲良し グループを作る傾向があります。 これは男性アイドルの女性ファンに限らず、様々なタレントや アニメ など コンテンツ のファンも行っていることですが、語り合える仲間がいた方がファン活動が楽しい、コンサートやライブ、イベント のためのチケット取りや地方などへの 遠征 の際の利便性、ランダム販売のグッズの配分などなど、理由は様々です。
そのため、折々に触れて 「身内募集」「相方募集」 といった仲間や友人を募る行為を行うこともあるのですが、その際、自分や自分の友人と同じタレントの担当 (同じ担当、同担) では色々と面倒なことがあるため、なるべくなら避けようという意識を持つ人が少なくなく、それをあらかじめ分かる形で表明しなくてはならないという事情があります。 こうした状況は、同担拒否・同担NG と呼びます。
先ほどの例でいえば、「B担=で繋がる人がいるのでごめんなさい」 とあった場合は、その募集 告知 を見たB担当のファンは 「この人の仲間や友人にはB担当がいるし、この人やB担当の人はどちらかあるいは両方が同担拒否らしいから私は避けた方がいいな」 と判断できますし、「B担=で繋がる人がいますが同担大歓迎です」 となれば、同担拒否でない同担の人が 「私が募集に応じても大丈夫だな」 と判断できるでしょう。
こうしたフレンド募集的な情報は、かつては雑誌の投稿欄などがありましたが、1990年代後半からは ネット が普及し、とくに mixi や後の ツイッター などの SNS の普及やコミュニティの活発化と共に、様々な形で使われるようになっています。 場や年代によって異なる類似の表現もありますが、かなりローカルな扱いをされる言葉もあるので、馴染みのないもの、初見では意味が掴めないものもあります (完全に閉じた場でのみ使われているような言葉は、ここで紹介しません)。 人間の感情や関係は複雑ですから生じうる全ての トラブル を予見し備えたり未然に防ぐことはできませんが、界隈 の空気感を理解していれば、ある程度は危機回避ができるかもしれません。