「教えてちゃん」 撃退の呪文… 「ググレカス」
「ググレカス」 とは、「他人に聞く前に検索サイト グーグル (Google) を使い、自分で調べろ、この カス が!」 という意味の ネットスラング です。 グーグルで検索することを 「ググる」 と呼びますが、これに罵倒語 「カス」 がついた非常にシンプルな言葉ですね。
画像掲示板 「ふたば☆ちゃんねる」 などで、面白い 画像、エッチな画像などを うp しろとの意味で 「ウプレカス」 という言い回しと、それを元にした アスキーアート に 無蝕童帝ウプレカス があります。 「ググレカス」 はこれの改変で、後に何やら古代ローマの思想家や政治家っぽい 「ググレカス」(gugurecus) のAAも 2006年春に登場。 2ちゃんねる はじめ ネット で広く使われるようになり、2008年度版 「現代用語の基礎知識」 にも掲載され、話題となりました。
過去レス嫁などと共に、ネット掲示板で多用される 「ググレカス」
,.-─ ─-、─-、 , イ)ィ -─ ──- 、ミヽ ノ /,.-‐'"´ `ヾj ii / Λ ,イ// ^ヽj(二フ'"´ ̄`ヾ、ノイ{ ノ/,/ミ三ニヲ´ ゙、ノi! {V /ミ三二,イ , -─ Yソ レ'/三二彡イ .:ィこラ ;:こラ j{ V;;;::. ;ヲヾ!V ー '′ i ー ' ソ Vニミ( 入 、 r j ,′ ヾミ、`ゝ ` ー--‐'ゞニ<‐-イ ヽ ヽ -''ニニ‐ / | `、 ⌒ ,/ | > ---- r‐'´ ヽ_ | ヽ _ _ 」 ググレカス [ gugurecus ] (西暦一世紀前半〜没年不明) |
古代ローマの思想家っぽい 「ググレカス」 の AA |
こうした言葉が生まれ非常によく使われるのは、ネット上に 「教えてちゃん」「教えて君」「質問厨」 がやたら沸くことが大きな理由となっています。
ちょっと検索サイトで調べればすぐに答えがでてくる簡単な疑問、質問を、自分で何の調べる努力もせずにわざわざ不特定多数の利用者がいる 掲示板 などで、前後の脈絡もなく レス してくる人は、結構迷惑なものです。
なぜならその質問 (及びその回答) は、その質問者にしか意味がないものですし、さらに過去に同じような質問が出ていてすでに答えが出ているケースが多かったりすると、他の人は同じ 書き込み を何度も無駄に見なくてはならなくなるからです。
こうした考え方は、1分間いくらの 「課金」 と 「電話代」 が必要だった パソコン通信 の時代にとりわけ強く存在し、もちろん当時はグーグルのような検索サイトはありませんでしたが、その掲示板なりシグ、フォーラム、会議室では 既出 の話だったりする質問だと、「過去ログ読め」「過去レス読め」(後に 誤変換当て字 で 「過去レス嫁」 などとも) といわれ、嫌われる元となっていました。
単に無駄な書き込みとその応答が迷惑であるだけでなく、しばしばこうしたやり取りが 馴れ合い のきっかけ、温床にもなるので、嫌っている人は結構多いですね。 誰か一人の質問と回答が成立すると、我も我もと便乗する人もいますし。 「このカスが!」 的な 殺伐 をよしとする 雰囲気 もあり、もっともな話でもあったりします。
もちろん、どう検索で調べても分からないことはありますし、検索サイトに慣れていなければ答えの載ったサイトにめぐり合うのも一苦労でしょう。 苦労は自分の検索スキル向上に役立つと思いますのでそれをお勧めしますが、それでもどうしても分からない場合は、「質問専門の掲示板」 や 「質問 スレッド」「Q&Aサイト」 などもありますので、そういう場所で質問するようにした方が良いでしょう。
「ググれ」 の他には…?
ちなみにグーグルで検索することは 「ググる」 ですが、転じて 「ヤフー」(Yahoo!) で検索することは 「ヤフる」「MSN」 で検索することは 「ゲイツに聞く」(ゲイツに聞け/ 2007年10月中ごろから 初音ミク がらみの 祭り で発生) となります。 ただし 「ググる」 はかなり広まった言葉なので、「検索しろ」=「ググれ」 という意味で使われるケースも多くなっています。
また検索窓に知りたい言葉を入れるとサイトを捜して 「教えてくれる」 ことから、先生扱いして 「グーグル先生」「ヤフー先生(禿げ先生)」 あるいは 「ゲイツ先生」 などと呼んだりもします。 この場合は、「ググレ」 ではなく、「グーグル先生に聞け」 なんて感じになりますね。