同人用語の基礎知識

ラストダンス/ ラスダン

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あと一撃でボスが倒せるのに…また踊れますね… 「ラスダン」

 「ラストダンス」 とは、ダンスホールにおけるその日の最後のダンスのことです。 おたく の世界においては、ゲーム の最終局面を指して使うことが多いでしょう。 ボス戦 による最終決戦とか ラスボス (最後の ボス・真のボス) の撃破、ゲームクリアの最後の関門といった ニュアンス です。 略して 「ラスダン」 とも呼びます。

 言葉の 元ネタ というか語源については諸説あり、2003年7月17日に PS2用ソフトとして発売されたシューティングゲーム 「R-TYPE FINAL」 の作中作戦名 「Operation Last dance」 とされることが多いようです。 「R-TYPE FINAL」 はそのタイトルの通り R-TYPE シリーズの最終作であり、その最終局面では 「R-99 ラスト・ダンサー」 という、それまでに登場した機体の集大成のような異層次元戦闘機が登場します。 ちなみにその後に登場するのは 「R-100 カーテン・コール」 であり、ラストダンスの後にもうひと舞いするといった流れになっています。 なお同作は人気シリーズであり、結局その後も続編がいくつかリリースされることとなっています。

 一方、単に 「ラスダン」 と呼ぶ場合は、「ラストダンジョン」 の略だと理解されることもあります。 RPG など多くのゲームでは冒険や 戦闘 のためにダンジョンに潜りますが、最後のダンジョン、すなわちラストステージとなる最終局面という訳ですね。

「ラストダンス」 が度々トレンド用語に… 「艦これ」

「艦これ」 のラスダンの厳しさは格別
「艦これ」 のラスダンの厳しさは格別

 最終ステージの最後の出撃を意味する 「ラストダンス」(ラスダン) を、ゲームの ファン らに広く普及させたものとして、2013年開始のブラウザゲーム 「艦隊これくしょん」(艦これ) の存在があります。

 この 作品 ではプレイヤーが集めた軍艦艇を 擬人化 した艦娘で艦隊を組み、戦闘海域 (マップ) へ出撃して敵を撃破します。 各マップには敵がいる複数のマスがあり、順番に進んで行って最後のマスとなるボスマスにいるボス (艦隊旗艦) を撃破することでマップの 攻略 が終了となります。 一部の海域や期間限定の イベント に登場するボスは複数回戦い体力ゲージを削り、最後にゲージを割る (破壊する/ ゲージを削りきる) 必要があります。 そしてそのための最後の出撃がラストダンスと呼ばれます。

 これらは 「削り」 と 「割り」 と呼ばれますが、艦これでは次に撃破したらゲージが割れる段階となるとボスもちろん、ボス戦の編成やボス戦に至るまでの道中マスの敵までもが強化され、難易度 が跳ね上がります。 元々艦これイベントの後半海域は厳しい戦いになりますが、とりわけこのラスダンは難しく、提督と呼ばれる プレイヤー らはイベントの残り時間や手元の資源 (燃料や弾薬) を気にしながら 毛根 を削ってラスダンに挑み続けることとなります。 運要素も高いゲームなため、ダメな時は何度挑んでも割れなかったりします。

 提督が集う 掲示板ツイッター といった SNS では怨嗟の声と共にしばしば話題となり、2014年の夏イベント (AL/MI作戦/ 2014年8月8日〜29日 (一日延長) あたりから一気に広まっています (この時はまだ甲乙丙といった 難易度選択 はできず、全員同じ条件での戦いでした/ 難易度選択システム実装は2015冬イベ 「迎撃!トラック泊地強襲」 から)。 同ゲームがおたくの世界で 覇権的 な人気となったこと、おたくに ミリタリー 好きが少なくないことから、ジャンル を超えた おたく用語 としても広まるようになっています。

 ちなみに艦これでラストダンスが一部で使われるだけでなく広まった理由のひとつとしては、前述したような流れ以外にも、ゲームに登場する人気艦娘の夕立 (駆逐艦) や、そのものズバリな艦名 (キャラ名) でもある舞風 (駆逐艦) の存在もあります。 セリフに 「さあ、ステキなパーティしましょ!」(夕立) や 「さあ、華麗に踊りましょう!」「ねぇ〜、踊らないの提督〜?」「やだ…これじゃうまく踊れない」(舞風) などがあり、パーティーやら踊りやらに関連付けて ネタ にしやすかったという部分もあります。 なかでも夕立は同ゲーム駆逐艦の中でも飛びぬけて強力な艦娘で人気も高く、ラスダンの夜戦時に頼れる キャラ として、起用する提督が多かったこともあります。 夕立とパーティーの締めくくりにラストダンスをいかがという訳ですね。

「もう一回遊べるドン!」 と 「ウィニングラン」

 なおゲージ割りに失敗した場合は 「もう一回遊べるドン!」 になります。  こちらはアーケードゲーム 「太鼓の達人」 において、2曲遊べる モード でプレイを開始して1曲目が失敗してしまうと表示されるメッセージに由来します。 対義語は 「家に帰るドン」 です。 前述した舞風のセリフにならい 「また踊れますね」(補給時のセリフ) も使われます。

 また最後のボスが思ったより弱く、それ以前のボスが強くて実質的なラスボスとなっている場合、以降のボス戦はウィニングランと呼ばれることもあります。 こちらは野球で勝利を決めた一打を放った選手がダイヤモンドを走ったり、陸上競技や競馬・自動車レースなどで、勝利した選手らが観客の声援に応えながらゆっくりとコースを一周する行為からきています。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2014年10月19日/ 項目を分離しました)
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