ああ神よ、我に運を授けたまへ… 「お祈りゲー」
「お祈りゲー」 とは、運要素があまりに強すぎて、プレイヤー は良い結果がでることを 祈る しかないような ゲーム のことです。 同じ意味の言葉に 運ゲー があります。 ゲームにおいて運や疑似的なランダムを実現するために用いる乱数にならって、乱数ゲー (良い乱数を引くゲーム) と呼ぶこともあります。 プレイヤーが頑張ってもゲーム結果にまともに干渉できず待つことしかできないとの意味で 「見守りゲー」 と呼ぶこともありますが、見守り系と呼ばれる ジャンル のゲームもあるので、それとは別の意味になります。
もちろん、ほぼ実力 (技術や知識) だけがものをいうゲーム (例えば将棋や囲碁など) がある一方、丁半博打やルーレットのような運だけが全てのゲームがあっても良いのですが、他者やゲームシステム (いわゆる COM や AI) と競うタイプのボードゲームやコンピュータゲームなどでは、運要素と実力要素がいくぶんか混ざり合うものが多いですし、これをどのくらいのバランスで組み合わせるのかによって、得られるゲーム体験は大きく変わるでしょう。
ネット などで批判・揶揄としてお祈りゲーが使われる場合はこのバランスが理不尽に運・確率要素に寄っていて、かつ 「それまで苦労して積み上げた実力要素を最後にちゃぶ台返しのように無駄にする、スポイル する」 ようなケースで使われることが多いようです。
これは逆に云えば初心者や 新参 が運次第で 古参 に勝てるゲーム性? だとの好意的な見方ができなくはありませんが、長期にわたって頑張ってプレイしても 課金 しても新参に負けるようでは頑張ったり課金する意味もないので、おおむねゲームとしての寿命も短くなりがちでしょう。